松下、ソニー、東芝など28社にてPOF用光コネクタの仕様を決定

2000年9月28日

日立電線株式会社
松下電器産業株式会社
日本モレックス株式会社
SMK株式会社
ソニー株式会社
大宏電機株式会社
株式会社 東芝

 日立電線株式会社、松下電器産業株式会社、日本モレックス株式会社、SMK株式会社、 ソニー株式会社、大宏電機株式会社、株式会社 東芝(順不同)の7社は、次世代の情報家電機器向けに、 プラスチック光ファイバ用コネクタの共通仕様を策定するため、 1999年6月にコンソーシアム「SMAT」(SMI connector Mutual AssociaTion)*(1)を設立し、 広く業界に参加を呼びかけました。 その後、海外を含め、21社(上記7社を含め計28社)の賛同がえられ、1年間にわたる仕様の検討を経て、 今回、次世代の情報家電機器向けSMI(Small Multimedia Interface)型光コネクタ*(2)の仕様を決定しました。

 プラスチック光ファイバ(Plastic Optical Fiber : 以下POF)*(3)は、 高速の信号を低コストで伝送するのに適しており、軽量で取り扱いの容易性も兼ね備えた光ファイバです。 今回仕様を策定したSMI型光コネクタは、現在開発が進んでいる広帯域POFに対応しており、 400Mbps以上で50m以上伝送可能な光コネクタとなっているとともに、 送信と受信を分離した2芯構造の、5mmピッチとしており、家庭での取り扱い性が良く、 かつ確実にロックされるようにプッシュプル締結構造としました。
 また、従来のPOF用の光コネクタは次世代の情報家電機器に使うには大きすぎる為、 大きさを従来の約1/2でモジュラージャックと同程度の大きさとしました。

 上記のように、今回仕様策定したSMI型光コネクタは、 高速化と各社の相互接続が必要なIEEE1394*(4)など次世代の情報家電機器に適した光コネクタとなっています。
 今後は、国内の関連する標準化団体の審議により、国際標準化を推進する予定です。

語句説明

(1) SMAT(SMI connector Mutual AssociaTion)
情報家電を対象にしたPOF用小型光コネクタの共通仕様を作成すべく、 設立されたコンソーシアムの名称。国内7社にて準備を進め、 1999年6月に報道発表により広く業界に参加を呼びかけ、現在の参加企業は海外含め28社になっています。
(2) SMI型光コネクタ(Small Multimedia Interface)
SMATにて検討され共通仕様が作成された、新規POF用光コネクタの名称。 小型で取扱い性の良さを重視しており、情報家電に適した構造となっています。
(3) プラスチック光ファイバ(POF: Plastic Optical Fiber)
プラスチックを材料とした光ファイバで、低コスト、取り扱いの容易性、安全性などが特長です。 構造的には、ステップインデックスファイバ(SI-POF)とグレーデッドインデックスファイバ(GI-POF)に分類されます。
(4) IEEE1394
高速デジタルインターフェースのひとつで、 連続的なデジタル映像・音声信号と間欠的なデータ信号を共通の媒体で伝送することができます。 国際的な標準化団体IEEEでは、短距離(4.5m以下)の通信では電気インタフェースを、 また長距離(50m以上) の通信ではPOFや石英系ガラスファイバを利用した光インタフェースなどを前提に、 標準化作業が続けられています。


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