経営幹部を対象とした東芝株式取得制度導入について

2001年3月15日

 当社は、社内カンパニー制深耕の一環として、経営成果へのインセンティブの提供と結果責任重視の観点から、 東芝の企業価値への求心力を高め、株主を意識した経営を強固なものとするため、 経営幹部を対象とした東芝株式の取得制度「エグゼクティブ・ストック・インクリース・プラン」を7月から導入します。

 本制度は、執行役員を中心とした当社の経営執行層に対し、 自社株取得について年収の一定割合の拠出をコンスタントに求め、経営幹部が継続的に東芝株式を購入するものです。 株主と経営幹部の株主価値共有を図り、併せて報酬における長期インセンティブとして位置付け、 従来以上に東芝トータルの企業価値への感度を持つことを確たるものとする制度です。

 最近国内企業でも利用されている通常のストックオプション制度は、 あらかじめ決められた権利行使価格で株式を取得する権利を付与するもので、 自ら企業価値を高めることにより株価が上がっていく中では株主もストックオプションホルダーも利益を享受できますが、 株価の下落局面では、株主は不利益を被るものの、ストックオプションホルダーは権利を行使しないだけで、 損失も受けないことから、株主との価値共有は十分でない面があります。 また、人材確保のインセンティブとするケースでは、株価下落時に人材引留めのため行使価格を引き下げざるを得ないこともあるなど、 問題点が指摘されています。
 こうしたことから、当社ではストックオプション制度に代わる、 より株主を意識した経営に資するインセンティブ制度の導入を検討してきました。

 本制度は、役員階層・資格に応じた最低拠出金額を定め、 新たに設ける経営幹部持株会を通して当社株式を取得するインセンティブ制度です。 対象者は、取締役、執行役員全員と、カンパニー社長、事業部長、コーポレートスタフ部長など約100名の業務執行責任者で、 年間拠出額は、最低で100万円とする計画です。今後、7月の制度実施までに詳細条件を詰めていきます。


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