業界初のiモード*1対応携帯電話による工場等の監視・操作ソフト発売について

2001年4月19日

 当社は、iモード対応携帯電話やパソコンのWeb画面上で、工場のプロセス監視や設備監視ができ、操業や運転管理の支援ができるソフトウェア「Factory ViewTM」シリーズを開発・商品化し、本日から営業活動を開始します。

 「Factory ViewTM」シリーズには、「モニタ&メッセージシステム」と「Web監視システム」の2商品あり、統合コントローラ*2などのコンピュータモジュールにインストールすることで、そのサービスが受けられます。

*1 iモードはNTTDoCoMoの商品名です。
*2 統合コントローラは、1999年に当社が発表した製品で、シーケンスコントローラモジュール、ループコントローラモジュール、コンピュータモジュールを自由に組み合わせることにより、フレキシブルに制御がおこなえるコントローラです。

新製品の主な概要

  1. 「モニタ&メッセージシステム」

    iモード対応携帯電話やパソコンの画面上に、プロセス状態の表示と異常発生の通知を行います。差別化機能として、プロセスデータを自動集計し、日報や月報などの定期報を指定したEメールアドレスへ配信します。
    また、画面にモータやバルブなどのスイッチやボタンが表示され、これらを操作することで装置類の遠隔操作ができます。 自動配信機能とiモード対応携帯電話での遠隔操作機能は、業界で初めてとなります。

  2. 「Web監視システム」

    Web画面上で監視・操作用の設計・作成を自由に行うことができ、イントラネット/インターネット環境を介して本格的な遠隔監視・制御を行うことができます。 扱う入出力点数により3タイプの商品を用意しており、最大6万点まで対応できます。

 本サービスを利用することによって、プラント監視であらかじめ設定した数値に対してイレギュラーな状態を示した際、携帯電話やパソコンに警告が通知されるため、監視作業員が監視室の外にいてもプラント異常の状況が確認できます。 また、監視責任者が遠隔地から緊急時の回避操作を指示することもできます。
 本サービスは、夜間や休日の操業時の省力化に有効であり、複数プラントの遠隔集中監視に利用することにより、生産工場の効率的な管理・運営を実現します。 適用分野としては、FA(Factory Automation)やPA(Process Automation)といった生産工場だけでなく、ビルの設備管理の広域管理などにも拡大していきます。

 本商品の販売目標は、それぞれ初年度1,000システム以上、1年後に2,000システムを目指します。

自動配信では、テキスト形式、CSV形式、XMLファイル形式のどの形式でも配信可能です。

商品化の背景と狙い

 ICT(情報・通信技術)化の進展に伴い、工場やビル分野の監視・制御システムは、効率的な運用に向けて業務プロセスの見直しが求められています。 そのポイントは、遠隔監視と省力化であり、一般に広く普及しているiモード技術とWeb技術を使って、「リモートエンジニアリング/メンテナンス」を実現いたしました。

動作環境等

動作環境: 統合コントローラVシリーズC2およびC3、またはメインメモリ128MB
以上のWindowsNT(R)4.0がインストールされた機種
対応Webブラウザ: InternetExplorer

お問い合わせ先

新製品に関するお客さまからの
お問い合わせ先
社会インフラシステム社
制御・計測マーケティング部
TEL 03(3457)4737


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