システムの主な特長

  1. 独自開発のシート状カラーシンチレータで、X線透過率の異なる物質を同時に撮影

    今回開発したシート状カラーシンチレータは、X線に対して、赤・緑・青の3原色で発光することで、従来のモノクロ撮影と比較して約100倍のダイナミックレンジを有していますので、プラスチック筐体と内部機械といったX線透過率の高い部分から低い部分まで、同時に撮影・表示することが可能です。

  2. 高感度化CCDカメラにより、簡単な撮影を実現

    撮影を高感度化したCCDカメラで行うことで、家庭用ビデオカメラやデジタルカメラによる撮影と同様に、簡単な操作で動画撮影や現場でのディスプレー表示、VTRへの取り込みを行なうことができます。 フィルムレスのため、現像のための作業を省略でき、非破壊検査に利用した場合、その場で直ぐに欠陥の確認が可能となるだけでなく、撮影の失敗も防ぐことができるなど、検査工程の短縮や、コストの低減を図ることができます。

  3. 簡便なシステム構成

    X線を用いた撮影装置は、医療用・産業用に幅広く利用されており、CTスキャナー等では、断層面や立体像を観察することも可能ですが、電子管イメージインテンシファイアのような複雑で高価な電子装置で受光して、得られたデータから計算によって画像を再構成して表示する仕組みであるため、高速でグラフィック性能に優れたコンピューターも必要となります。
    今回のシステムは、安価なシート状カラーシンチレータに透視画像を感光させ、CCD素子で直接読み取るという簡便な構成であり、TVモニターに繋ぐだけで表示できます。

  4. パソコンとの連携で、画像処理や遠隔診断も実現

    CCDカメラにて撮影していますので、パソコンと繋ぐことにより、RGB分離表示や拡大表示などの詳細な診断を行うことができます。 また、ネットに接続し、画像データを伝送することで、離れたサイトの遠隔診断も可能となります。


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