高効率白色LEDドライバICの商品化について

2001年8月6日

携帯機器のカラー液晶パネルのバックライト用白色LEDを効率良く駆動

 当社は、携帯機器のカラー液晶パネルに用いられるバックライト用白色LEDのドライバICとして85%の高発光率を実現できる「TB62731FU」を製品化しました。 サンプル出荷は9月から開始し、10月から月産100万個規模で量産を行います。

 新製品は、無駄な電力をできるだけ排す「電流モード駆動」を新たに開発しましたのでLEDの発光効率を従来に比べ20%向上させられます。 これにより同じ明るさであれば20%の低消費電力化を、同じ電力であれば20%明るくすることができます。 また、IC自身が発する熱を含む周囲温度を想定する「温度ディレーティング回路」を初めて開発し、室温でのLEDの発光性能を限界近くまで利用することが可能になりました。

 今後、携帯電話だけでなく、PDAなどの異種サイズのディスプレイ用としても応用できる製品展開を進め、ミックストシグナルIC事業の柱の一つとして注力していきます。 なお、新製品の開発は、アナログ半導体に特化した設計開発会社であるACテクノロジーズ株式会社(川崎市幸区、社長:久保大次郎)と共同で行いました。

* 電流モード駆動: 出力が定電流特性を有する駆動方式。LEDであれば直列個数や順方向電圧が多少変化しても、駆動電流がほぼ一定に保たれる特徴がある。


新製品の主な概要
新製品の開発の背景
新製品の主な特長
新製品の主な仕様
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