家電製品のコア技術を応用した業務用機器事業の強化について

2002年2月4日

冷凍マグロを高品質・高速に解凍する
世界初*1の業務用真空マイクロ波解凍機を発売

 当社は、家電製品で培ったコア技術を業務用途に応用し、業務用機器事業を強化していきます。昨年9月に冷蔵庫の脱臭技術を応用した業務用分煙機を製品化したのに続いて、冷凍マグロなどの解凍に適した世界初*1の真空マイクロ波解凍機「解かして味せます(とかしてみせます) VMD-502A」を商品化し、今月より本格的に営業活動を開始しました。

 新製品の真空マイクロ波解凍機は、「真空(減圧)」による表面冷却と「マイクロ波」による加熱を融合したハイブリッド解凍方式により、食材の解凍時にドリップを出さない*2高品質の解凍を実現しています。旨味を逃がさないことで食材本来のおいしさを損なうこともなく、解凍前と解凍後の質量ロスもほとんどないので、食材を効率よく使うことができます。また、最大解凍量5kgを約30分で高速に解凍可能で、食材の表面と内部温度をほぼ均一に仕上げることができます。

 当社は、今後も業務用洗濯乾燥機など様々な分野のニーズに答える新製品の開発に取り組み、業務用機器分野の事業拡大を図っていきます。

*1 2002年1月18日現在業務用解凍機において
*2 細胞破壊の少ない急速冷凍された凍結品で解凍中ならびに解凍直後の場合。解凍後、時間が経過すると微量のドリップが発生します。

真空マイクロ波解凍機の概要

商品化の背景と狙い

 近年、冷凍技術の進歩はめざましく、世界中の食材が鮮度を維持したまま日本へ輸入されています。しかし、従来の解凍方法では、食材の解凍の際にドリップが発生して旨味が逃げてしまうため、調理前に品質が低下し、質量が減ってコストアップに繋がるなどの問題があり、冷凍食材を扱う現場では、「細胞破壊を起こさず急速に解凍できること」「食材の旨み成分であるドリップをほとんど発生させないこと」「部分的な集中加熱による食材の破損を発生させないこと」といった条件を全て満たす高品質な解凍技術が望まれていました。
 このようなニーズを受けて、当社は、「真空(減圧)冷却」と「マイクロ波加熱」を融合したハイブリッド解凍方式を採用した業務用解凍機を商品化し、市場に投入しました。

真空マイクロ波解凍機の主な特徴

  1. 世界初*1の真空マイクロ波解凍技術(ハイブリッド解凍方式)の開発

    「真空(減圧)」による表面冷却と「マイクロ波による加熱」をバランスよく繰返し、凍結物の表面と内部の温度差を少なくしながらスピード解凍する新解凍方式です。

  2. 衛生的に優れた解凍機

    (1) 水を一切使用しないので衛生的です。また、真空下での解凍なため、細菌の培地の発生を抑えます。
    (2) 本体及び庫内にステンレス材を使用し清潔でお手入れがしやすくなっています。

  3. その他の使いやすい機能

    (1) 解凍残時間表示
    (2) 解凍中の温度表示(LED表示)
    (3) フリー(裸の食材)、パック(真空パック)の選択

真空マイクロ波解凍機の主な仕様

お問い合わせ先

新製品に関するお客様からの
お問い合わせ先
家電機器社
HAクリエーション部
TEL 03(3457)3534


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