ホームシアター用液晶プロジェクターの発売について

2002年4月17日

狭い部屋でも100形の大画面の投写が可能

東芝プロジェクター TLP―MT4

 当社は、短焦点レンズを搭載することで、スクリーンから2mの位置で100形(幅約2m)、1.2mの位置からでも60形(幅約1.2m)の大画面サイズでの投写が可能なホームシアター用液晶プロジェクター「TLP―MT4」を5月1日から発売します。

 新製品では、投写に必要なスペースを大幅に削減でき、4畳半程度の部屋でも大画面で映像を楽しむことができます。また、映像の暗いシーンも自然な色彩で再現する補正回路を搭載しており、高画質な映像を投写できる他、光源ランプ等の冷却効率を最適化し冷却用ファンの回転数を抑える静音化機構の採用により、850ANSIルーメンの高輝度を実現しながら、33dBに動作音を低減しました。

新製品の概要

新製品の概要

商品化の背景とねらい

 液晶データプロジェクターのグローバル市場は、2002年度で160万台程度が見込まれており、台数の伸びとともに小型化、低価格化、高画質化などが図られ、加えて一般家庭用を考慮した製品も多く発売されています。とくにDVDの普及に加え、デジタルハイビジョン放送等の高画質映像が身近になり、家庭内において高画質を大画面で楽しむホームシアター向け需要の伸長が見込まれます。
 こうした中で、大画面を楽しみたいというニーズに対して、大画面投写のためのスペースがとれないという設置場所の制約が、ホームシアター向け液晶プロジェクターの課題となっています。
 新製品は、ホームシアター向けに最適な商品をねらい、限られたスペースを有効に活用できるとともに、映画ソフトの投写に適した優れた色再現性と静音設計を実現し、商品化したものです。

新製品の主な特長

  1. 業界最短の短焦点レンズを搭載することで、スクリーンから2mの位置で100形(幅約2m)、1.2mの位置からでも60形(幅約1.2m)の投写ができます。そのため、投写に必要なスペースを大幅に削減でき、4畳半程度の部屋でも大画面で映像ソフトを鑑賞することが可能です。

  2. 10ビットフルデジタル処理の「3Dリアルガンマトラッキング補正」回路の搭載により、より正確・忠実な画像再現が可能です。色むら補正においては従来の中間輝度レベルに加え、特に色むらの目立つ暗部側の補正もおこなうことにより、色むらを大幅に低減し色の均一性が良く明暗の差が自然な立体感のある高画質を実現しています。また、光の透過性を向上させた液晶パネルを搭載しており、850ANSIルーメンの高輝度で色再現性を向上しています。

  3. 光源ランプや冷却用ファンの最適配置、冷却効率がよくかつ動作音が静かな専用シロッコファンの開発、ファン回転数の最適化により運転音を低減しました。冷却性能を維持しながらファンの回転数を抑えることで、850ANSIルーメンの高輝度を実現しつつ、33dBに動作音を抑えています。

  4. 映像ソースに合わせて、標準モードと映画モードを選択でき、TVのオンエア放送やスポーツ中継などの明るい映像には、標準モード。DVD映画ソフトなどの画質を重視する場合には映画モードと、さまざまな使用環境に応じた画質が得られます。

  5. コンポーネントビデオ入力に対応し、デジタルハイビジョン映像や、DVDの色差信号など、高画質映像に対応できます。

  6. 光学レンズシフト機能を備えており、目線にあわせた最適な画面位置になるようレンズを調整することが簡便にできます。また、傾けて投写した際に画面が逆台形になる台形歪みをデジタル処理で補正するデジタル台形歪み補正機能も搭載しています。

  7. アイコン表示でわかりやすいメニュー調整画面を採用しており、簡便に操作できます。

新製品の主な仕様

新製品の主な仕様
「ANSI IT7.215」に規定される測定法に基づく測定値。画面全体を白表示し、画面を9分割したそれぞれの中心の明るさの平均値をとるもので、画の平均的な明るさの指標となる。(ANSI:American National Standards Institute)

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