モバイル機器の開発体制の整備・強化について

2002年4月26日

 当社は、グローバルIT市場における競争での勝ち残りとさらなる事業の発展をめざして、昨年、東京・青梅地区に新設した開発棟内に、5月1日付で「モバイルコミュニケーションデベロップメントセンター」を設置し、携帯電話端末などのモバイル機器の技術開発部門を集結させます。

 当社では、デジタル・モバイル分野における融合商品や新コンセプト商品の先行的・継続的な創出を図るため、昨年11月に青梅事業所内に新開発棟を完成させており、すでにパソコンやストレージ、映像機器などデジタル機器の技術開発部門が集まり、さまざまな新商品の開発に向けた活動を進めています。
 このたび、携帯電話端末などのモバイル機器の技術開発部門を現在の日野地区から新開発棟に集結させることによって、当社が蓄積してきたワイヤレス技術とパソコンやAV機器分野など異分野のデジタル技術との一体化体制が整うことになり、それぞれの知識やアイデアを共有することで、市場ニーズを先取りした次世代携帯電話端末やマルチメディア端末など、融合商品の開発を加速させていきます。
 なお、今回のモバイル分野におけるエンジニアの青梅地区への集結により、一連のデジタル・モバイル分野での新開発棟への集結は完了することになります。

 当社は、第3世代携帯電話端末については、本年3月に三菱電機とプラットフォームの共同開発について合意しており、現在、両社間で具体的な開発スケジュールや開発体制など、詳細の検討を進めています。本協業についても、「モバイルコミュニケーションデベロップメントセンター」内に、共同開発の遂行を担当するプロジェクトチームを立ち上げることで、活動の一層の加速を図っていきます。

 当社の携帯電話端末事業としては、従来からグローバルな視点で取り組んできており、国内市場にとどまらず、北米のCDMA端末市場で確固たる地位をすでに構築するとともに、今般、欧州地域においてもオランダのKPNグループからiモード端末を受注するなど、事業展開の拡大を図っています。さらに、引き続き高い成長が見込まれている中国市場に対しては、南京の拠点で出荷に向けた準備を進めており、また、今後も南米など、未開拓市場への取り組みを積極化させることによって、モバイル端末の事業規模の拡大と高い成長の実現をめざしていきます。


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