シックスシグマ手法による経営変革コンサルテーションの事業化について

2002年5月9日

 当社は、1998年から展開してきた「経営変革2001運動」*1で培った、シックスシグマ手法をベースとする経営変革プログラムを、社外向けコンサルティングサービスとして事業化します。当社ならびにグループ会社の調達先企業やビジネスパートナー、シックスシグマ手法導入を検討している一般の企業に向けて、本日から営業活動を開始いたします。

 当社は、全社的な構造改革の一環として「経営変革2001運動」(MI運動)を展開するにあたり、その中核となるプログラムとしてシックスシグマ手法を導入し、これを自社にあわせたDMAIC手法*2とDFACE手法*3の2つのプログラムに組み立てて推進してきました。DMAIC手法は、COPQ(Cost of Poor Quality)と呼ばれる低品質に起因する無駄なコストを削減するのに適したプログラムです。また、DFACE手法は、新商品開発のような価値創造型のプロジェクト推進に適したプログラムで、既に当社新製品の開発に活用し実績を上げています。
 今回実施するコンサルテーションサービスは、これら2つのプログラムについて、当社における26,000件を超えるプロジェクトの実践経験(01年度実績)を活かし、導入企業のニーズにあわせ、シックスシグマ手法導入のための教育、実際の導入時のプロジェクト指導などのコンサルティングを行っていくものです。

 当社は、当社ならびにグループ会社の調達先企業やビジネスパートナーへの経営品質向上を強力に支援することなどを通じて、本事業を年間売上10億円規模(03年度目標)のコンサルティングビジネスとして立ち上げていきます。

サービスの概要

サービスの概要

注) 各教育のメニュー(DMAIC教育(1)~(5)、DFACE教育(1)~(4))は、受講者の職責、必要な達成レベルに応じランク分けされています。*印はオプションプログラムとなっています。

 サービスの価格については、個々の導入企業の規模や導入する内容によって異なりますが、数千万円程度を予定しています。

*1 経営変革2001運動
98年から導入したシックスシグマ手法を用いた経営品質の向上を目的とした運動。
(1)顧客第1の発想を基に顧客の声(VOC(Voice of Customer))を事業活動の出発点にする。(2)トップダウンアプローチで事業全体の最適化を図る。(3)組織を越えたプロジェクト活動を通して成果を達成する。(4)強力な運動推進体制を整備し、グループ全体で展開する、の4つの特徴を持っている。全体最適から掘り起こされた個々のプロジェクトを定着することで着実な成果を積み上げていくもの。当社はこのシックスシグマ手法を採用したプロジェクト課題の実施にあたり、業績向上施策や業績のビジュアル化と利益向上につながるフォロー体制といった仕組みを独自に構築した。

サービスの概要

*2 DMAIC手法
Define(定義)、Measure(測定)、Analyze(分析)、Improve(改善)、Control(管理)のステップからなる経営変革手法。VOCをベースにして、事業活動を分析しデータドリブンでプロセスの改善を進めるもの。当社は、シックスシグマ手法の提唱者であるマイケル・ハリー博士が創設したSix Sigma Academyから正規ライセンスを受けています。

*3 DFACE手法
Design for Six Sigma手法の東芝版。米国スタンフォード大学と共同で開発した東芝オリジナルの手法である。VOCを起点に、商品企画と製品開発プロセスを革新するもの。Define(定義)、Focus(現状認識)、Analyze(分析)、Create(設計)、Evaluate(確認)のステップからなる。

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経営変革推進室
事業化推進担当
TEL 045(475)8275
http://www.toshiba-sigma.com/


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