共通鍵暗号化回路(DES)を内蔵したRISCマイコンの発売について 2002年9月20日
当社は、共通鍵暗号方式として広く普及しているDES*1などの演算回路を内蔵することにより、セキュリティ機能が必須なネットワーク機器の設計を容易にできる 64ビット RISC(縮小命令セットコンピュータ)マイクロプロセッサ「TMPR4926XB-200」を開発しました。本日より、サンプル価格4,000円で出荷を開始し、10月から量産を開始します。 新製品は、DESや、さらにセキュリティの信頼性を高めたトリプルDES(3DES)などを内蔵することで、データ暗号化による秘匿性の対応が容易となります。これによりデータのセキュリティ確保が必須な仮想プライベートネットワーク(Virtual Private Network、以下VPN)などを構築するブロードバンドルータなどのネットワーク機器や、ホームサーバ、ホームゲートウェイ、双方向TVなどのデジタル情報機器への応用が容易となり、従来外付けしていた暗号用ICも不要になります。 新製品は、動作周波数200MHzに対応した「TX49/H2」コアをベースに、PCIコントローラ*2やDMAコントローラ*3、NAND型フラッシュメモリコントローラなど多くの周辺機能を内蔵していますので、様々なシステム構成に対応できます。また、当社製品「TMPR4925XB-200」の機能を保ちながらDESを追加しているため、ソフトウェア資産や開発環境を共有することができ、開発セットに応じた使い分けも容易に可能となります。
新製品の概要 開発の背景とねらい 近年、インターネット接続環境の急速な普及に伴い、常時接続や大容量データを扱うブロードバンドネットワークの利用が可能となっていますが、この環境を利用して、企業等ではVPNを構築し、電子商取引などが一般的に行われています。VPNは、インターネットという公衆回線網を専用回線のように使用する技術で、セキュリティ対策としてのデータ暗号化や、ブロードバンド対応としての高速処理が不可欠であるとともに、これらに対応可能な組込み制御用プロセッサが求められていました。 当社は、このようなニーズに対応した64ビットTX System RISC「TX49ファミリ」の新製品として、共通鍵暗号方式であるDES、3DESを内蔵した「TMPR4926XB-200」を開発しました。今後も、TX49ファミリの派生品展開およびチップセットの提案を進めていきます。 新製品の主な特長
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