製造業プラント向け電機設備事業に関する事業統合について

2003年4月18日

株式会社 東芝
三菱電機株式会社

 株式会社 東芝(社長:岡村 正)と三菱電機株式会社(社長:野間口 有)は、製造業プラント向け電機設備事業を統合することで基本合意しました。10月1日から統合会社として営業を開始する計画です。

 事業統合会社は、製鉄、紙・パルプ、石油・化学、自動車、食品等の製造業プラントにおいて使用される電機設備(監視制御システム、電動機駆動システム、受変電設備等)の販売、エンジニアリング、工事・サービス及び主要機器の開発・製造を担当します。

 なお、事業統合会社は、両社の当該事業部門、両社均等出資の大容量電動機製造合弁会社*1ならびに東芝の関係会社*2を統合して発足します。

 両社は、今回の事業統合により、製造業プラント向け電機設備事業において、世界市場で勝ち残る事業推進体制を構築するとともに製品競争力並びに事業展開力の強化、経営体質の強化を図り、世界トップグループの産業システムインテグレーターを目指します。

*1 ティーエムエイエレクトリック株式会社
*2 東芝ジーイー・オートメーションシステムズ株式会社

事業統合の背景と経緯

 製造業プラント向け電機設備事業においては、製造業の設備投資抑制傾向により、国内市場の需要低迷が続いており、グローバル市場においても、需要は比較的堅調なものの、海外メーカーとの競争が激化するなど、厳しい事業環境にあります。

 そのような中、両社は各々当該事業の強化を進めてまいりましたが、現状の厳しい事業環境を克服し、更に将来に向けた本事業の発展を図るためには、事業推進体制の抜本的強化が不可欠であると判断し、事業統合について基本合意に至ったものです。

事業統合の狙い

1. 開発・生産体制の再編及び機種統合推進による製品競争力強化
(1) 開発拠点の集中による開発スピードの向上
(2) 生産機種の統合及び生産集約化によるコスト競争力の強化
   
2. 国内・海外市場における事業展開力の強化
(1) 両社のグローバル拠点を活かした海外事業の拡大
(2) 両社の現行ユーザー・マーケット等の相互補完による国内市場の深耕
   
3. 経営体質の強化
(1) 分社による軽量化経営の実現
(2) 専業化による経営スピードの向上

事業統合会社の概要

社名 未定
営業開始日 2003年10月 1日
資本金及び
資本準備金
約350億円(予定)
出資比率 東芝:50% 三菱電機:50%
代表者 未定
本社所在地 東京都(予定)
事業内容 製造業プラント向けを主体とした産業システム及び電機品の販売、エンジニアリング、工事・サービス 及び製造業向け監視制御システム、パワーエレクトロニクス機器、回転機(大容量電動機等)の開発・製造
売上目標 約1,600億円(2006年度)
製造拠点 製造業向け監視制御システム
府中 (現東芝 電力・社会システム社 府中工場の当該部門)
神戸、長崎 (現三菱電機 電力・産業システム事業所の当該部門)
パワーエレクトロニクス機器
府中 (現東芝 電力・社会システム社 府中工場の当該部門)
神戸、長崎 (現三菱電機 電力・産業システム事業所の当該部門)
回転機(大容量電動機等)
京浜、三重、長崎 (現ティーエムエイエレクトリック株式会社)
従業員数 約2,300名(営業開始時:予定)

製造業プラント向け電機設備の概要

製造業プラント向け電機設備の概要


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