携帯情報機器向け32ビットRISCマイクロプロセッサの発売について

2003年4月23日

業界最大容量のメモリを内蔵

「TMP1962F10AXB」

 当社は、デジタルビデオカメラなど携帯情報機器向けに、32ビットRISCマイクロプロセッサとして業界最大の1メガバイトの大容量フラッシュメモリを内蔵したマイクロプロセッサ「TMP1962F10AXB」など2品種を開発し、本年12月から順次サンプル出荷を開始します。

 新製品は、米国MIPS社のRISCアーキテクチャを利用した当社独自の低消費電力プロセッサコア「TX19」を搭載し、携帯情報機器に最適な設計となっています。
 また、1メガバイトのROMと40キロバイトのRAMを組み合わせた業界最大容量のメモリを内蔵しています。内蔵するROMは、フラッシュメモリとマスクROMを選択できます。
 さらに、17チャネルのタイマ、24チャネルのADコンバータ、7チャネルのシリアルインタフェースなど多くの周辺機能を搭載し、大規模なシステムを1チップで制御することが可能です。

 新製品の採用により、例えば、システムのメインマイコンとDSP制御用マイコン、外付けメモリを1チップ化することが可能となり、機器の小型化を実現できます。

新製品の主な概要

新製品の主な概要

開発の背景と狙い

 携帯情報機器市場においては、高機能、高性能化とともに、小型・軽量化や低消費電力化が強く求められています。
 当社は、このようなニーズに対応し、大容量メモリを内蔵し、低消費電力動作が可能な「TX1962」を開発するものです。
 当社は、1989年からミップス社とRISC型マイクロプロセッサの分野において提携関係にあり、同社の技術を導入した高性能マイクロプロセッサを「TXシリーズ」としてデジタル情報機器やネットワーク機器向けに展開しています。

新製品の主な特長

1. 1メガバイトのROMと40KバイトのRAMを内蔵し大規模プログラムをワンチップで制御することを可能にしました。
   
2. 281ピンを13mmX13mm、1.4mm厚の小型パッケージ(FBGA)に封止しシステムの小型化を可能にしました。
   
3. 11本の外部割込み端子、14本のキーオンウェイクアップ端子がありスタンバイ解除入力等のキー入力として多数使用できます。
   
4. フラッシュメモリ内蔵品をラインアップに加えることにより、オンボードでのROMデータ書き換えが可能になり、ソフトのデバッグが容易です。
   
5. オンボードでのデバッグ機能を内蔵しておりシステムの開発が容易です。

新製品の主な仕様

新製品の主な仕様

お問い合わせ先

新製品についてのお客様からの
お問い合わせ先
マイクロプロセッサ統括部
MCU営業推進担当
TEL 03(3457)3459


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