ノンフロン冷蔵庫のラインアップ拡充について

2003年5月13日

横幅60cmのスリムなフレンチドアタイプなど3機種を追加

ノンフロン冷蔵庫の新製品(写真左から「GR-NF505CK(G)」、「GR-NF475CK(W)」、「GR-NF425CK(XS)」)

 当社は、ノンフロン冷蔵庫の新製品として、少ないスペースで開け閉めできるフレンチドア(両開き)タイプの製品「GR-NF425CK」など3機種を5月30日から順次発売します。

 従来、フレンチドアを採用しているのは横幅が65cm以上と幅広の冷蔵庫がほとんどでした。しかし、キッチンスペースをより有効に使うことができるフレンチドアタイプへの要望は容量に関わらず高くなっており、特に狭いキッチンに大容量冷蔵庫を置きたいユーザーからは、横幅がスリムな商品を求める声が強くなっていました。
 こうした要望に応え、当社は、大容量クラスで標準的な415Lの容量で、横幅が60cmとほとんどの家庭で設置できるフレンチドアタイプの冷蔵庫を業界ではじめて*1商品化するものです。加えて、さらに大容量の465L、495Lの製品を商品化し、容量や設置スペースの条件に合わせ3クラスから選択できるラインアップ*2としました。

 新製品は、食品鮮度を保持するため、冷気を清潔にするマイナスイオン発生装置を冷蔵室天井面に追加し、従来からの光プラズマによる脱臭・除菌装置と併せ、「ツインイオン&光プラズマ」として、冷蔵室と野菜室の食品をおいしく保存することができます。
 なお、新製品の消費電力量は、冷却効率の高いノンフロン冷媒(R600a)の採用や、コンプレッサーの運転効率改善などにより、買い替え時期の到来する10年前の機種*3と比べて約4分の1の240kWh/年(GR-NF425CK)を実現しています。
 新製品の外観は、扉面材に光沢感のある「パールストライプフェイス」を採用し、扉ハンドルには堅牢感のある「クロムグリップハンドル」を採用、また庫内上段部にはガラス棚を使用するなど、インテリア性の高い高級感ある仕様となっています。

 当社は、2002年1月にノンフロン冷蔵庫を業界で初めて商品化し、現在大型冷蔵庫の主力商品として5機種をラインアップしていますが、今回の新製品を加えて8機種に拡充します。

*1: 家庭用冷蔵庫において2003年5月13日現在。
*2: GR-NF425CK(415L;横幅60cm)、GR-NF475CK(465L;横幅66.5cm)、GR-NF505CK(495L;横幅75cm)。
*3: 当社10年前機種「GR-S41MI」の消費電力量は998kWh/年。

新製品の概要

新製品の概要

商品化の背景と狙い

 2003年度の家庭用冷凍冷蔵庫の需要は、年間で450万台が見込まれています。近年では、400L以上の大型冷蔵庫の構成が増えており*4、中でも狭いキッチンでも使い勝手の良いフレンチドアタイプが増える傾向にあります。
 また、地球環境に配慮したノンフロン冷媒を使用した冷蔵庫の需要も増加しており、当社では2002年1月から業界に先駆けて発売しています。*5
 今回、当社は、300Lクラス以上*6で展開しているノンフロン冷蔵庫のラインアップを拡充し、更に1タイプのみ*7であったフレンチドア(両開き)タイプを3タイプ商品化することで、使い勝手の良い大容量冷蔵庫を求めるユーザーニーズに対応します。

*4: 総需要に対する400L以上の冷蔵庫の構成比、34%(2002年度)、36%(2003年度)<当社推測>。
*5: GR-NF42K(415L)、GR-NF47K(465L)。
*6: GR-NF324K(323L)、GR-NF374K(365L)、GR-NF424K(415L)、GR-NF474K(465L)、GR-NF504CK(495L)の5タイプ。
*7: GR-NF504CK(495L)。

新製品の主な特長

1. キッチンに合わせて横幅で選べるフレンチドア(両開き)タイプ
 400L以上の大容量タイプで冷蔵室の扉にフレンチドアを採用。ドアがじゃまにならないので、大型冷蔵庫でもキッチンが広々使えます。
 また今回、都市部で要望の強い横幅60cmタイプに、業界で初めて*8フレンチドアタイプを投入しますが、横幅寸法のバリエーションが少ない従来のフレンチドアタイプに対し、3タイプの横幅寸法*9を用意することにより、多種多様なキッチン環境に合わせたお客様の選択を可能とします。
*8: 家庭用冷蔵庫において2003年5月13日現在。
*9: GR-NF425CK(415L;横幅60cm)、GR-NF475CK(465L;横幅66.5cm)、GR-NF505CK(495L;横幅75cm)。
   
2. 使い勝手の良い多扉・フレンチドア(両開き)タイプ
 フレンチドア独自の使い勝手の良さに加えて、市場で主流の5ドアタイプの良さも併せ持つ多扉形態。におい移りの少ない「独立アイスルーム(自動製氷室)」や、7段階に温度が切替えられる「切替室」が搭載された6ドアタイプです*10
 また、最大容量のGR-NF505CKについては、冷蔵室の下には独立アイスルームと野菜室を配置、冷蔵室(チルドルーム)を含めた使用頻度の高い3つの部屋を腰の高さに集めて、使い勝手を向上させたレイアウトとなっています。
*10: GR-NF505CKは切替室のない5ドアタイプ。
   
3. 「ツインイオン&光プラズマ」で食品の更なる新鮮保存を実現
 光プラズマ&イオン装置は、エチレン分解・脱臭・除菌の効果により、冷蔵室と野菜室の食品をおいしく保存します。エチレンガスを減少させる能力は従来の約100倍*11あり、野菜の劣化を抑え、新鮮さと栄養をしっかりキープします。また、従来、冷蔵庫で保存しづらかったリンゴなどのエチレンガスを多く出す果物でも、袋などに入れずに野菜と一緒に保存できます。
 また、従来の約10倍*12の性能を持つ強力脱臭・除菌により、ニオイを抑えたきれいな冷気で食品を保存。冷蔵庫の扉を開けた時のいやなニオイや食品間のニオイ移りを防ぎます。
 さらに今回、新たに冷蔵室の天井面にマイナスイオンの発生装置を追加し、「ツインイオン&光プラズマ」として、従来からの装置と合わせた除菌効果により、庫内食品の傷みを抑制します。
*11: 当社3年前機種「GR-472K」(光プラズマ未搭載)と、野菜室でエチレンガスの減少量を比較した結果。
*12: 当社4年前機種「GR-471K」(プラズマ脱臭未搭載)と、冷蔵室でアンモニア濃度の減少量を比較した結果。
   
4. ノンフロンタイプで環境配慮と省エネを実現
 冷却用の冷媒には、地球温暖化係数が代替フロン(HFC-134a)に対し、約400分の1である炭化水素系のイソブタン(R600a)を採用するとともに、断熱材用の発泡剤にシクロペンタンを使用することで、環境に配慮した設計としています。
 こうしたノンフロン冷媒の採用や、新制御方式であるDSI(デジタル・シグナル・インバーター)の採用および「3室3冷却」による効率運転の実現などにより、新製品(GR-NF425CK)の消費電力量は240kWh/年を実現しています。2004年度省エネ基準達成率は172%となり、10年前の当社同等機種*13と比べて約4分の1の低消費電力を実現しています。
*13: 当社10年前機種「GR-S41MI」の消費電力量は998kWh/年。
   
5. その他の特長
1) ボタン操作で製氷皿の水洗いができる「製氷皿お掃除機能」と、はずして洗える「洗える給水経路」を採用。
2) 豪華感及び堅牢感のある「グリップハンドル」と、光沢感のある扉面材「パールストライプフェイス」の採用により、インテリアにフィットしたスタイリッシュデザインを実現。
3) 高級感と清潔感のある「ガラス棚」採用(最上段棚と2段目の棚)。
4) 扉面操作部に透明感のある素材を採用した「クリアコンソールパネル」。

新製品の主な仕様

新製品の主な仕様
< >内は引き出し式貯蔵室の食品収納スペースの目安です。
奥行寸法はハンドル・調整脚を除く。
受注対応色(パールグリーン)は受注後からお届けまで約2週間かかります。

お問い合わせ先

新製品に関するお客様からの
お問い合わせ先
家電機器社
キッチンソリューション部
TEL 03(3457)3562


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