業界最少レベルの使用水量を実現した大容量タイプの卓上型食器洗い乾燥機の発売について

2003年9月1日

使用水量約11リットルで業界最多の食器55点 *1 を洗浄

 当社は、卓上型食器洗い乾燥機の新製品として、業界初のDSI(デジタル・シグナル・インバータ)採用によって給水量を制御し、業界最少レベルの約11リットルの水量*1で業界最多の食器55点を洗うことのできる*1「DWS-55X5」を商品化し、11月16日から発売します。

 食器洗い乾燥機では、洗浄・すすぎに必要な水量は食器の量や配置状態などによって異なります。このため、従来は水量不足による洗浄力低下を防ぐために、十分な余裕をもって給水していました。
 新製品は、最少水量での洗浄・すすぎを実現するため、業界で初めてDSIを採用しています。センサーで洗浄ポンプの状態を検出し、水量不足により洗浄ポンプが空転状態となった場合には、自動的に洗浄水を追加給水するので、最少水量での運転が可能です。これにより、洗い工程での水量を従来比*2で約10%低減させるとともに、すすぎ工程では、運転と休止を短時間に繰り返して間欠運転する「ショットすすぎ」を取り入れ、すすぎ水量を従来比*2で約50%低減させました。この結果、1回の運転に必要な使用水量は従来比*2約30%減の約11リットルを実現しています。
 また、外形寸法は従来と同じながら、食器の最適レイアウトによる食器かごの形状改良などによって有効庫内容積を従来比*2約4%広げ、食器数量は業界最多の55点を実現しています。
 これらによって、1回の運転に必要なランニングコストはわずか約27円*3と、手洗い*3に比べて約59円低減でき、年間換算すると業界最多の約65,000円*1*4の大幅な節約が可能です。

 新製品では、デザインを一新し、操作や視認性が高いドア操作パネルを採用するとともに、コース設定時にランニングコストの目安を「節約ガイド」として4段階に表示しますので、食器の汚れ具合や食器の量、乾燥時間の設定などでどれくらいのランニングコストが必要なのか目安がわかります。

*1 2003年9月1日現在、卓上型食器洗い乾燥機において
*2 従来機種DWS-70EYとの比較
*3 (55点の食器を手洗いする条件)5L約40の湯で予備洗いした後、洗い桶に5L約40の湯をためて、1本 300ml入り185円の洗剤を約13.2ml使用して洗った後、毎分6.5Lで19.8分間約40の流し湯ですすいだとき。(日本電機工業会基準)
(食器洗い乾燥機の使用条件)給水20接続において「標準コース」「除菌モードなし」「乾燥20分」で洗った時。洗剤は、ハイウォッシュS(1箱800g入り=980円)を約6g使用。
(目安単価)電気代は1KWh=23円で計算。ガス代は1m=157円で計算。水道代は1トン=184円で計算。
*4 55点の食器を1日3回365日、食器洗い乾燥機使用時と手洗い時の比較

新製品の概要

新製品の概要

商品化の背景と狙い

 卓上型食器洗い乾燥機の2003年度の市場は、対前年比約30%増の50万台の需要が見込まれます。普及率も13%を超えるものと予測され、今後さらに急速に普及が広がるものと期待されます。
 このような中、ユーザニーズとしては、「しっかりと汚れを落としたい」「一度にたくさんの食器を洗いたい」「狭いキッチンにも設置したい」「食器や庫内を清潔に保ちたい」といった基本的な要求のほか、「水道代」「電気代」に代表される「ランニングコストの低減」などの環境負荷低減に対するものが高まってきています。
 当社は、これに対応し、グラタンのこびり付きなどを洗い落とす高い洗浄力と、食器収納量55点の大容量、扉を開けても60cmの高さで設置可能な優れた設置性、高温80除菌モード*5のほか、使用水量を約11リットルとするなどランニングコストを低減し、あらゆるユーザニーズを兼ね備えた食器洗い乾燥機を商品化するものです。

*5 財団法人日本食品分析センター 第303080032-001号

新製品の主な特長

1. 使用水量約11リットルの「節水」タイプ
 従来の食器洗い乾燥機では、設置時の傾きや、食器の配置状態、洗剤の使用量、水道水圧などの要因によって給水量が異なるため、水量が不足することのないように多めに給水していました。
 新製品は、業界で初めてDSIを採用しており、給水量が不足したときに発生する洗浄ポンプの空転による洗浄力の低下を防止するため、洗浄ポンプの状態をセンサーで検出し、洗浄ポンプが空転状態に至った場合には、自動的に洗浄ポンプが空転しない状態まで洗浄水を即座に追加給水します。これによって、洗い時の最低水量を従来比約10%低減しました。
 また、DSIによって、洗浄ポンプを空転させることなく、短時間にオン、オフの間欠運転を繰り返すことができ(「ショットすすぎ」)、しかも水流は食器にまんべんなく行き渡るように噴出します。これによって、すすぎ水量を従来比で約50%低減しました。
 これらの結果、使用水量は従来比約30%減の約11リットルを実現しています。
   
2. 手洗いに比べ年間約65,000円の節約
 新製品は、「節水」と同時に、「電気代」も低減することにより、食器1点あたりのランニングコストを従来機種に比べ約26%低減しており、年間のランニングコストは、手洗いに比べて約65,000円の節約が可能です。
   
3. 有効庫内容積約48リットル、食器収納量55点
 新製品は、食器の最適レイアウトを追及した食器かごの形状によって食器収納部の有効内容積を約48リットルとし、従来より約2リットル増加しました。これによって、食器の収納量は55点と従来より10点増加しました。
 食器かごは、上下2段のかごがそれぞれ独立して引き出せるようにしており、食器の出し入れがしやすくなっています。広い庫内と2段の食器かごは、食器の収納力が高いだけではなく、なべ、フライパン、まな板、包丁、ボール、ざる、お玉、しゃもじ、下ろし金などの調理器具をまとめて洗う際にも威力を発揮します。
   
4. 各コースやモード設定時にランニングコストの目安をお知らせする「節約ガイド」搭載
 新製品には、7つのコース設定と、除菌モード、乾燥時間設定が付いています。これらを組み合わせると、56の組み合わせができます。この組み合わせで、どれくらいのランニングコストになるのかを、4段階で目安表示(「節約ガイド」)します。浸け置きした食器や、食器の量が少ない時など標準コースではなく、スピーディコースや洗剤なしコースなどを利用すれば節約できますので、上手な使い方のガイドとして役立てることが可能です。
   
5. 「グラタンの焦付き」「なべのこびり付き」「カップについた口紅」などのがんこな汚れまで洗い落とすことができる「がんこ汚れコース」を搭載
 新製品は、洗浄温度を約80と高温にすることによって食器や調理器具に付着したがんこな汚れを軟らかくして浮かします。そこに新開発のDSI制御のインバーターポンプが生み出す強力な水流を、ターボツインノズルと上かご用全面ワイドノズルにより庫内のすみずみまでムラなく噴射することで、根こそぎ洗い流すことができます。
   
6. 「まな板や包丁」もスッキリ除菌できる「高温除菌モード」搭載
 新製品は、洗浄時に洗浄温度を約3分間約80に保ちますので、まな板や包丁などを手間なく除菌することが可能です。この「高温除菌モード」は、どのコースにでも付加することができますので、標準コースのほか、スピーディコース、洗剤なしコース、おやすみコースなど、汚れの程度や食器量が少ないときなどに使うコースにも使用できます。
   
7. 残菜排出機能で庫内も清潔
 新製品は、食器から落ちた残菜を、排水の都度、排出することで、庫内に残る残菜を低減し、「節水」タイプながら、よりきれいなすすぎ上がりを実現するとともに、ニオイ移りの防止と、庫内をより清潔に保つことを可能にしています。
   
8. 低騒音「おやすみコース」「予約コース」
 モータの回転速度を制御するインバータポンプにより、回転数を抑えて低騒音で洗浄することができ、運転音は約38dBを実現しています(「おやすみコース」「予約コース」使用時)。
 これにより、会話やテレビの音の邪魔になることもなく、また、深夜でも音を気にせずに使用できます。
   
9. 使いやすい「ドア操作パネル」、安心の「ワンプッシュドア」
 流し台の上に設置した際に使いやすいボタンの位置と、見やすい表示の位置を実現するため「ドア操作パネル」を採用しました。
 また、ドアをあける際には、ドアオープンボタンを軽く押すだけでドアが開けられる「ワンプッシュドア」を採用。「ワンプッシュドア」は、洗浄中にドアオープンボタンが押されても、瞬間的にポンプがストップし、熱湯が飛び出すのを防ぎます。

新製品の主な仕様

新製品の主な仕様

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