高性能マイクロプロセッサ・コア「ARM1026EJ-S」のライセンス契約締結について

2003年9月2日

次世代携帯機器やデジタル民生機器向けに展開

株式会社 東芝
アーム株式会社

 株式会社東芝(以下、東芝)と32ビット組込みRISCプロセッサ・ソリューションのリーディング・プロバイダである英ARM社(本社:英国ケンブリッジ市、日本法人:横浜市港北区、代表取締役社長:石川滝雄)は、ARM社の「ARM1026EJ-STM」コアに関するライセンスを東芝が取得する契約を締結しました。
 これにより東芝では、同コアを次世代携帯機器やデジタル民生機器向けの高性能システムLSIに組み込み、2004年第2四半期に製品化する計画です。

 今回ライセンスの対象となる「ARM1026EJ-Sコア」は、Javaアプリケーションをハードウェアで高速に実行できるJazelle技術を採用しているほか、従来の2倍となる64ビット幅の「AMBATM AHB」外部バス・インターフェースを搭載しており、同コアを搭載することにより大容量データを高速に処理することができます。
 また、ARM社のツールキットもサポート対応しており、開発コストの削減と開発期間の短縮を図ることができます。

 東芝は、1998年以降、ARM社と移動体通信向けなどの「ARM7TM」コア・ファミリやその上位品種である「ARM9TM」コア・ファミリのライセンス契約を締結し、マイクロプロセッサ分野の事業強化を図ってきました。
 今回のライセンス契約によって東芝は、次世代携帯電話やPDAなど各種携帯機器のほか、ホームゲートウェイや高機能プリンタなどデジタル民生機器向けのシステムLSI製品を開発するとともに、システムASIC(特定用途集積回路)の混載RISC MPU(マイクロプロセッサー)コアの1つとしてラインアップします。

 ARMは、今回のライセンス契約により、高性能で低消費電力なARM10TMファミリのコアが東芝のASICラインアップに加わることで、日本市場でのARMアーキテクチャの更なる普及に弾みがつくと期待しています。


ARMおよびJazelleは、ARM社のEUおよび米国における登録商標です。ARM7、ARM9、ARM10、ARM1026EJ-SおよびAMBAはARM社の商標です。その他のブランドあるいは製品名は全て、それぞれのホールダーの所有物です。「ARM」とは、ARM Holdings plc(LSE:ARM、NASDAQ:ARMHY)、その事業会社であるARM Limited、各地域の子会社であるARM INC.、ARM KK、ARM Korea Ltd.、ARM Taiwan、ARM France SAS、ARM ChinaおよびARM Belgium N.V.の全部又は一部を意味します。


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