デジタル情報機器向け64ビットRISCマイクロプロセッサの新製品発売について

2003年10月6日

業界最小クラスの低消費電力と高いコストパフォーマンス

TMPR4951BFG-200

 当社は、デジタル情報機器向け64ビットRISCマイクロプロセッサの新製品として、新開発プロセッサコア「TX49/L3」の搭載により、動作周波数200MHz時に内部消費電力0.3Wと業界最小クラスの低消費電力を実現した「TMPR4951BFG-200」を商品化します。
 新製品は、新コアの搭載に加え機能の最適化や設計の改善により、10万個規模の注文時において単価が500円以下とコストパフォーマンスを高めています。
 本日からサンプルを出荷し、2004年1月から月産10万個規模で量産を行う計画です。

 新製品は、外部バスに当社の上位プロセッサ(TMPR4955)と互換性のある32ビットのSysADバスを採用しています。
 また、4ウェイセットアソシアティブ方式のキャッシュメモリを命令用に16キロバイト、データ用に8キロバイト内蔵しています。
 さらに、外部EJTAGインタフェースを使ってブレイクポイントの設定等が可能なデバッグサポートユニット(DSU)を備えています。

 当社は、1989年からミップス社とRISC型マイクロプロセッサの分野において提携関係にあり、同社の技術を導入した高性能マイクロプロセッサを「TXシリーズ」としてデジタル情報機器やネットワーク機器向けに展開しています。

新製品の概要

新製品の概要

開発の背景とねらい

 近年、レーザビームプリンタなどのデジタル情報機器においては、高速処理などの高性能を維持しながら低消費電力化、低コスト化を図るニーズが高まっています。
 当社は、こうした状況に対応し、低消費電力化に優れた「TX49/L3」コアを搭載し、高速処理と低消費電力、高コストパフォーマンスを実現できる製品を商品化するものです。

新製品の主な特長

1. 米MIPS社のRISCアーキテクチャをベースに新開発の64ビットオリジナルプロセッサコア「TX49/L3」を搭載し、0.13マイクロメートルプロセスの微細加工技術を採用しています。これにより、動作周波数200MHz時に内部消費電力0.3W(内部電源1.5V、外部電源3.3V)と業界最小クラスの低消費電力化を実現しています。
   
2. キャッシュメモリのサイズなど機能の最適化を図ったほか、汎用のQFPパッケージを採用したことにより、10万個規模の注文時に単価が500円以下となる高いコストパフォーマンスを実現しています。
   
3. その他
アドレスとデータをマルチプレクスした32ビットのSysADバスを採用しています。この外部バスは弊社上位製品(TMPR4955)とのバス互換性を持っています。
キャッシュメモリの容量をOA機器やデジタル情報家電向けに最適化するとともに、ヒット率が高い4ウェイセットアソシエイテイブ方式を採用しています。
EJTAG(デバックサポートユニット)を内蔵することにより、各種ブレイクポイントの設定やリアルタイムな解析が可能です。

新製品の主な仕様

新製品の主な仕様

お問い合わせ先

新製品についてのお客様からの
お問い合わせ先
セミコンダクター社 
MPU営業推進担当
TEL 03(3457)3491


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