8ビットマイコン専用相互認証用暗号ソフトウェアIPの開発について 2003年12月8日
当社は、キーレスエントリーシステムなどの電子ロックシステム向けに、8ビットマイクロコントローラへの搭載を可能とし、コンパクトなソフトウェアサイズを実現しながら、トリプルDES*1(3DES)と同等の安全性を確保した相互認証用暗号ソフトウェアIP*2を開発しました。本ソフトウェアIPは、当社製8ビットマイクロコントローラ TLCS-870/C シリーズ専用設計であり、同マイクロコントローラ上でユーザーのソフトウェアへ付加され、高い安全性を実現します。 暗号ソフトウェアIPの開発では、安全性を高めるため暗号の複雑化を進めると、それを実現するためのソフトウェアサイズのコンパクト化が難しくなります。本ソフトウェアIPは、マイクロコントローラ向け専用に速度と安全性のバランスをとった、東芝独自のブロック暗号アルゴリズム*3を新たに開発することにより、他のユーザーアプリケーションのデータサイズにも影響を与えないコンパクトなソフトウェアサイズを実現しました。 また、本ソフトウェアIPではチャレンジ&レスポンス認証方式*5を採用しています。単一の通信データを送信するパスワード認証方式とは異なり、通信内容が毎回異なるため、高い安全性を確保できます。 今後、車両用キーレスエントリーシステム、電子ロック、車両用イモビライザー、パソコン用暗号鍵、入退室鍵などの認証を必要とするロックシステム全般への使用を提案していきます。
開発の背景と狙い 近年、住居のドア鍵のピッキングや自動車の盗難などが大きな社会問題となっており、ロックシステムにはより高度な安全性が求められています。しかしながら、安全性を高めたロックシステムの開発には、多大な時間と費用を必要とするため、容易に性能向上を実現できないのが現状です。また、住宅や車のように長期にわたって使用する財産については、使用期間全体を通した安全性の確保が要求され、単純に鍵長を長くするだけでは、安全性の確保が困難でした。 安全性について
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