64ビットOS、アプリケーションに対応したIAサーバ「MAGNIA(マグニア)」の発売について

2004年8月2日

東芝IAサーバ「MAGNIA3400」

 当社は、IAサーバ「MAGNIA」の新製品として、CPUにインテル(R)エクステンデッド・メモリ64テクノロジ対応インテル(R)XeonTMプロセッサを採用し、64ビットOS、アプリケーションに対応した「MAGNIA3400」を商品化し、本日から営業活動を開始します。

 新製品は、最新CPU*1「インテル(R)エクステンデッド・メモリ64テクノロジ(EM64T)対応 XeonTMプロセッサ(3.60GHz)」を採用した2Wayサーバです。32ビット環境との互換性を保ったまま、64ビットのOSやアプリケーションに対応可能で*2、多くのメモリ領域を必要とするアプリケーションの実行やデータベースサーバといった用途に適した高い処理能力を備えています。

 また、当社独自開発のRAID Booster機能を搭載したRAIDコントローラによりRAID5構成時に従来比2~6倍の高い書き込み性能*3を実現しているほか、メモリは最大12GBまで*4、300GBハードディスク装置は最大8台まで搭載可能*5とするなど、システムの拡張性にも優れています。
 さらに、耐障害性を高めるために、ハードディスクや電源・ファンを冗長化可能としているほか、メモリのミラーリング機能・オンラインスペア機能などもサポートする予定です*6
 新製品は、信頼性と拡張性を高めることで、小中規模ネットワーク向けのワークグループサーバ、アプリケーションサーバから高い可用性が求められる基幹業務システムまで幅広く適用できます。

*1 2004年8月現在
*2 64ビット環境で使用するためには64ビット対応のOS、ドライバ、アプリケーションが必要です。
*3 当社従来RAIDコントローラ「T150」との比較
*4 4GBメモリ オプションを3組購入時
*5 300GB ハードディスク装置は2004年11月対応予定。ディスクを8台搭載するには拡張ディスクシャーシ(別売)が必要です。
*6 メモリミラーリング機能、オンラインスペア機能は2004年11月対応予定。
メモリミラーリング機能を使用する場合は、実装したメモリ容量の半分の容量をOS上で使用できます。
オンラインスペア機能を使用する場合は、実装したメモリ容量の2/3をOS上で使用できます。

新製品の概要

新製品の概要
*1 本体及びCPU(インテル(R) XeonTMプロセッサ2.80GHz)X1、メモリ(512MB)X1、HDD(36GB)X1による構成の価格です。OSの価格は含まれません。据付調整費、使用済み商品のお引取り費などは含まれておりません。
*2 1GBは10億バイト換算値です。1GB=1024X1024X1024バイト換算のものとは、表記上同容量でも実容量は少なくなりますので、ご注意ください。300GBハードディスク装置は2004年11月対応予定

商品化の背景と狙い

 今年度の国内IAサーバ市場は、企業のIT投資の復調による出荷台数の伸長が見込まれているものの、コスト意識の高まりによりエントリモデルへのシフトが進むと予想されています。 一方、最近では企業内の業務システム需要に加えて、インターネットを利用した様々なネットビジネス向けの需要が拡大し、より高性能で、高い信頼性を持つサーバへのニーズが高まっています。
 このようなニーズに応えるべく、当社は、基本性能の向上とメモリの耐障害性を強化するとともに、既存の32ビットアプリケーションとの互換性を確保しながら、64ビット環境にも対応できるインテル(R)エクステンデッド・メモリ64テクノロジ対応のプロセッサをいち早く採用し、「MAGNIAシリーズ」のラインアップ増強を図っていきます。

新製品の主な特長

1. インテル社の最新CPU「インテル(R) XeonTM プロセッサ」を最大2つまで搭載可能
 インテル社製CPU「インテル(R) XeonTM プロセッサ(2.80GHz/3.20GHz/3.60GHz)」を最大2つまで搭載可能で、インテル(R)エクステンデッド・メモリ64テクノロジ、ハイパースレッディングテクノロジ、インテル(R) NetBurstTMマイクロアーキテクチャ、800MHzフロントサイドバスなどの先進技術により一層高速なデータ処理が可能です。
インテル(R)エクステンデット・メモリ64テクノロジを利用するには、インテル(R)エクステンデット・ メモリ64テクノロジに対応したOS、BIOS、デバイスドドライバ、アプリケーションが必要となります。
 
2. 大容量・高信頼のメイン メモリを搭載
 最大12GBのECC付きDDRメモリをデュアルチャネルモードでサポートし、大規模なアプリケーションにも余裕を持って対応します。
 また、メモリのミラーリング、オンラインスペア機能のサポートを予定しており、エントリ クラスながらミッドレンジ クラスの信頼性を提供いたします。
メモリミラーリング機能、オンラインスペア機能は2004年11月対応予定。 メモリミラーリング機能を使用する場合は、実装したメモリ容量の半分の容量をOS上で使用できます。 オンラインスペア機能を使用する場合は、実装したメモリ容量の2/3をOS上で使用できます。
 
3. 高速・高信頼のRAIDコントローラ オプションをラインアップ
 RAIDコントローラ「T250」は、ディスクアレイ装置(ArrayFortシリーズ)で培った高信頼RAID装置のノウハウと、当社独自開発のRAID高速化技術(RAID Booster)を採用しており、RAID5構成時の書き込み性能を従来モデル「T150」との比較で2~6倍に向上しています。
 
4. 大容量ハードディスクを内蔵
 300GBのハードディスクを8台まで(合計2.4TB)搭載可能で、拡張性に優れています。
拡張ディスクシャーシ(別売)増設時。300GB ハードディスクは2004年11月対応予定。
 
5. ギガビット・イーサネット対応LANを標準装備
 1000BASE-Tに対応したLANポートを二つ標準で装備しており、これら二つのLANポートで冗長構成をとることも可能です。
 
6. 冗長構成とホットプラグ(稼動中交換)対応により、システムの可用性を向上
 ハードディスク、電源ユニット*1、冷却ファン*2、メイン メモリ*3、LANは冗長構成をとることが可能で、更に、ハードディスクと電源ユニットについては電源を入れたままのホットプラグ(稼動中交換)が可能となっており、高い信頼性と可用性を実現しています。
*1 冗長電源ユニット(別売)増設時。
*2 冗長ファンユニット(別売)増設時。
*3 メモリの冗長機能を使用した場合、実装しているメモリ容量の一部をOS上で使用することができます。
 
7. インストールや初期設定が簡単
 OS「Windows(R) 2000 Server, Windows ServerTM 2003」のインストールや初期設定を対話形式のGUI画面で行うことが可能な「SetupInstructor(セットアップインストラクター)」を標準で装備し、スムーズなセットアップが可能です。
 
8. サーバ監視ソフト「HarnessEye/web」を標準搭載
 遠隔地の管理者端末からWebベースで複数のサーバの障害監視をすることができる、サーバ監視ソフト「HarnessEye/web」を標準装備しています。情報はEメールでも送信可能で、携帯電話などでも通知を受けることができます。また、ハードディスク障害予知などができ、十分なシステムの可用性を備えています。
インターネット経由で接続する場合は、別途プロバイダ契約及び通信回線契約などが必要となります。

PCI-Express対応モデルを11月に追加予定
PCIの新規格であるPCI-Expressに対応したモデルを11月に追加する予定です。
それ以前の出荷製品はPCI-Expressをご使用になれません。
   

今回の発表に関して、インテル株式会社 取締役 エンタープライズ&ネットワーク ソリューションズ本部 本部長 町田 栄作様より以下のコメントをいただいています。

 「インテル株式会社は、新しいインテル(R) XeonTMプロセッサを搭載した、株式会社東芝のIAサーバの新製品「MAGNIA3400」の発表を歓迎いたします。この新しいサーバ・プラットフォームは、800MHzフロントサイド・バス、インテル(R) エクステンデッド・メモリ64テクノロジへの対応、といった革新的な機能を統合することで、高性能・高信頼性と同時に優れた価格性能比を提供します。今回の東芝の新製品の発表により、多様なビジネス分野においてインテル・ベース・サーバの導入が更に加速され、企業ユーザの生産性が向上するものと期待します。」

お問い合わせ先

新製品に関する
お客様からの
お問い合せ先
サーバ・ネットワーク事業部 TEL 03(3457)3019
E-Mail pcserver@ieg.toshiba.co.jp
MAGNIAシリーズ
ホームページ
URL http://www.magnia.toshiba.co.jp


  • MAGNIA、RAID Booster、HarnessEyeは、株式会社東芝の登録商標です。
  • インテル, Xeon, NetBurstはアメリカ合衆国および他の国におけるインテルコーポレーションおよび子会社の登録商標または商標です。
  • Microsoft, Windows, Windows Serverは、米国Microsoft Corporationの米国及びその他の国における商標または登録商標です。
  • Ethernetは、富士ゼロックス株式会社の登録商標です。

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