日立、東芝、松下がテレビ向け液晶パネル合弁会社「株式会社IPSアルファテクノロジ」設立に関する合弁契約締結

2004年10月29日

株式会社日立製作所
株式会社東芝
松下電器産業株式会社

 株式会社日立製作所(執行役社長:庄山 悦彦/証券コード:6501/以下、日立)、株式会社東芝(代表執行役社長:岡村 正/証券コード:6502/以下、東芝)、松下電器産業株式会社(代表取締役社長:中村 邦夫/証券コード:6752/以下、松下)及び日立の100%子会社である株式会社日立ディスプレイズ(取締役社長:米内 史明、以下、日立ディスプレイズ)の4社は、薄型テレビ向け液晶パネル製造及び販売の合弁会社を共同で設立することで2004年8月31日に基本合意しておりましたが、本日、合弁契約を正式に締結しました。
 合弁会社の社名は「株式会社IPSアルファテクノロジ」(以下、IPSアルファ)で、2005年1月1日発足を予定しています。また、その取締役社長を、株式会社日立ディスプレイズ取締役社長米内 史明(よない ふみあき)が兼務する予定です。

 IPSアルファでは、日立ディスプレイズが世界をリードして開発してきたIPS方式(*)の液晶パネルを生産します。日立、東芝、松下及びIPSアルファは、セットメーカーとパネルメーカーとしての緊密な連携により相乗効果を発揮し、性能的にも価格的にもより競争力の高い液晶パネルや液晶テレビを提供していきます。*1

IPS方式:
 IPSはIn-Plane-Switching(横電界)方式液晶の略称で、TFT液晶表示方式の一つです。IPS方式は、電圧がかかると液晶分子が基板と平行に回転するため、広視野角に加え、見る方向による色調変化や白から黒までの全階調での色調変化が少なく、上下左右170度の視野角のどこから見ても自然な画像が表示できる特徴があります。テレビや大型モニタ用途に改良したAdvanced Super-IPS(AS-IPS)方式では、従来のIPS方式の開口率を約30%向上させ、高輝度化を実現、更に独自の高色純度カラーフィルタ等を組み合せることにより、色再現性も向上させています。*2

IPSアルファの概要

1. 会社名 株式会社IPSアルファテクノロジ(英文:IPS Alpha Technology,Ltd. )
2. 代表者 取締役社長 米内 史明(よない ふみあき)
3. 発足日 2005年1月1日
4. 資本金 600~700億円
5. 出資比率 日立ディスプレイズ300~350億円 (50%)、東芝150億円(21~25%)、松下150億円(21~25%)、その他0~50億円(0~8%)
6. 所在地 千葉県茂原市
7. 事業内容 アモルファスTFT液晶パネルの製造、設計、販売、及びこれら事業に関連する保守・サービス等
8. 設備投資額 約1,100億円
9. 生産品目 23型以上のテレビ用アモルファスTFT液晶パネル
10. 生産能力 32型換算で年間250万台(2008年度下期に最大生産能力)

本文の*1、*2の段落、および、上記「IPSアルファの概要」の4.以下は2004年8月31日発表の「日立、東芝、松下がテレビ向け液晶パネル合弁会社設立で基本合意」リリースとの重複記述になります。


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