世界初、携帯電話でパソコンのソフトウェアを遠隔操作できるシステムの開発について

2005年1月18日

携帯電話によるパソコン遠隔操作 ソフトウェア「ユビキタスビューア」

 当社は、携帯電話からの遠隔操作でパソコンに搭載された全てのソフトウェアを操作できるシステムを世界で初めて開発しました。新技術をソフトウェア製品「ユビキタスビューア」として製品化し、本年度中に事業化する計画です。

 携帯電話によるパソコンの遠隔操作技術は従来もありましたが、機能が一部のファイルの閲覧に限られていました。新技術は、第3世代携帯電話の定額料金制の利用を想定したもので、パソコンの画面情報をデータ量の少ない圧縮画像で受信し、操作結果をその場で確認しながら簡単なボタン操作で作業でき、閲覧だけでなく編集作業も可能です。

 新技術を採用すれば、携帯電話の画面で、Webサイトを閲覧しながら文書を作成したり、カメラ付き携帯電話の撮影画像をパソコンにメール送信した後編集ソフトウェアで加工するなど、様々な作業を移動先でも手軽に行うことが可能となります。また、社内決裁システムの承認操作を外出先で行うなど、企業向けを含めた幅広い用途に対応できます。
 当社では、このような「ユビキタスコンピューティング」の実現を通じ、新技術が、画像・音声やゲームの配信を中心とする従来の携帯電話のサービスにはない、定額制ならではの新サービスの登場を可能にするものであると考えています。

 新技術では、携帯電話での操作性を高めるため、操作内容をボタンで選んで簡単に実行できるガイドメニュー機能や、文章データをパソコンから取り込んで加工できるテキスト取り込み機能を搭載しています。
 また、通信時には、データの暗号化やパスワードによる管理を行い、モバイルパソコンを用いた通信と同等のセキュリティレベルを確保しています。

 新技術については、今後事業化に向けたさらなる改善を行い、また、周辺技術の開発により、携帯電話を介してパソコンのデータをプロジェクターやプリンターに出力したり、携帯電話からホームサーバに接続して家電やホームセキュリティ機器を操作するなど、用途も拡大していく方針です。


参考資料 (79KB/PDFデータ)


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