AVノートPC「Qosmio」シリーズ最上位モデルの発売について

2005年3月10日

高画質化機能をさらに強化し、デザインも一新

東芝AVノートPC「Qosmio G20」

 当社は、自社開発の高画質化システム「QosmioEngine」に、移動する被写体輪郭部のギザつき補正や、受信電波が弱い場合に発生するざらつきを抑えて高画質化する機能を追加し、RAID機能の搭載などでPC性能も向上したAVノートPC「Qosmio G20」2モデルを商品化し、3月18日から発売します。

 従来のPCでは、スポーツなど動きのある映像において、移動する被写体輪郭部の斜め線がギザついて見えることがありました。新製品には、1秒間に約8,280万画素のデータを参照し約4,140万画素のデータを分析することで、高精度な映像データ補完を行う「モーションエッジスムージング」機能*1を搭載し、斜め線の輪郭部に目立つギザつきを軽減して美しい映像を再現します。また、「3次元FNR(フレームノイズリダクション)」機能*2により、受信電波が弱い場合に発生しやすい細かなノイズを低減するなど、高画質を実現しています。

 また新製品は、17型ワイド液晶搭載ノートPCにおいて最高輝度500cd/m2*3の明るく見やすい大画面液晶や、大容量200GB(100GBX2)または160GB(80GBX2)のHDDを搭載しています*4。HDDの大容量化により、最大181時間*5の長時間TV録画が可能なほか、新搭載の「東芝RAID」機能*6を用いることで、ストライピング(2つのHDDに対して交互にデータ分散しながら記録するモード)設定時には、HDDアクセスを約1.4倍*7高速化したり、ミラーリング(同じデータを2つのHDDに同時に記録するモード)設定時には、データ消失のリスクを軽減したりすることが可能です。

 加えて新製品は、ブラックを基調とした新色を用い、スロットローディング式のDVDスーパーマルチドライブや、タッチセンサー方式のフロントオペレーションパネル、インジケータ付きボリュームダイヤルなど、見た目の美しさと使いやすさを両立した新デザインを採用しています。

*1 Windows(R) を起動せずにTV視聴や録画ができる「QosmioPlayer」でのTVおよびDVD視聴時に有効。
*2 「QosmioPlayer」でのTV視聴時に有効。
*3 2005年3月現在、東芝調べ。
*4 Qosmio G20/395LSモデルは200GB、Qosmio G20/390LSモデルは160GBのHDDを搭載。
*5 Qosmio G20/395LSモデルで、WinDVR5forTOSHIBAのビットレート約2Mbps録画モードで、CドライブおよびDドライブを使用した場合。時間は目安であり、実際の録画時間とは異なる場合があります。
*6 Qosmio Player領域はRAIDの対象外。RAIDを構成するには、2つのHDDで同じ容量を使用するため、RAID構成後は概ね次の通りとなる。ストライピングの場合、G20/395LSモデルではRAID構成後のHDD領域は約160GB、G20/390LSモデルでは約120GB。ミラーリングの場合、G20/395LSモデルではRAID構成後のHDD領域は約80GB、G20/390LSモデルでは約60GB。
*7 当社従来機種Qosmio G10シリーズとの比較、「PCMark 2004」による東芝調べ。

商品化の狙いと背景

 最近の傾向として、PCでTVを視聴、録画するユーザが増えており、これに伴い、高画質化やHDD容量アップなどがノートPCに求められるようになってきました。また、大容量のデータを扱うため、高速処理へのニーズが増加していることに加え、HDDトラブルなどによるデータ消失へのリスクを心配する声も増加しつつあります。
 このような現状をふまえ、当社はさらなる高画質化、大容量化を実現するとともに、サーバ事業で培った当社ならではのRAID技術を盛り込んだ新製品を投入することによって、AVノートPC市場の拡大と売上の増加を図ります。

新製品の主な特長

1. 「QosmioEngine」機能強化、500cd/m2の明るい大画面など、鮮明な画質を追求
 高画質化システム「QosmioEngine」に追加した新開発の「モーションエッジスムージング」機能*1は、プログレッシブデータへの変換時に、上下方向に加えて斜め方向のデータを分析することで、より高精度なデータ補完が可能となるため、動く被写体の斜め輪郭部のギザつきを抑え、激しく動くスポーツ映像や、風になびく旗などの細かく揺れ動くような映像を鮮明に再生します。同じく新開発の「3次元FNR(フレームノイズリダクション)*2」は、受信電波が弱い場合に、動きのない部分に発生しやすい画面の細かなノイズを低減します。
 また、17型ワイド液晶搭載ノートPCにおいて最高輝度500cd/m2の液晶を搭載*3しており、明るく見やすい大画面を実現しました。
*1 「QosmioPlayer」でのTVおよびDVD視聴時に有効。
*2 「QosmioPlayer」でのTV視聴時に有効。
*3 2005年3月現在、東芝調べ。
 
2. 大容量HDDおよび東芝RAID機能の搭載と、最新テクノロジーの採用
 大容量200GB(100GBX2)または160GB(80GBX2)のHDDを搭載し*1、さらに「東芝RAID」機能*2を装備しています。2つのHDDに対して交互にデータ分散しながら記録(ストライピング)する方式(RAIDレベル0)を選択すると、ビデオ編集や多量のデジタルカメラのデータ整理など、HDDの読み書きを多用する処理を高速化します。また、2つのHDDに対して同時に同じデータを記録(ミラーリング)する方式(RAIDレベル1)を選択すると、一方のHDDに障害が発生した場合に、もう一方のHDDからデータを復旧することで、お子様の成長記録ムービーや、旅行のデジカメデータなどの大切なデータを消失するリスクを軽減できます。
 さらに、CPUに「Intel(R) Pentium(R) M プロセッサ750(動作周波数1.86GHz)」または「Intel(R) Pentium(R) M プロセッサ740(動作周波数1.73GHz)」(共にFSB533MHz、2MBキャッシュ)*3、最新のIntel(R) 915PM Expressチップセット、DDR2対応の512MB高速メモリなど最新テクノロジーを採用しており、処理性能が大きく向上しています。
*1 Qosmio G20/395LSモデルは200GB、Qosmio G20/390LSモデルは160GBのHDDを搭載。
*2 Qosmio Player領域はRAIDの対象外。RAIDを構成するには、2つのHDDで同じ容量を使用するため、RAID構成後は概ね次の通りとなる。ストライピングの場合、G20/395LSモデルではRAID構成後のHDD領域は約160GB、G20/390LSモデルでは約120GB。ミラーリングの場合、G20/395LSモデルではRAID構成後のHDD領域は約80GB、G20/390LSモデルでは約60GB。
*3 Qosmio G20/395LSモデルは「Intel(R) Pentium(R) M プロセッサ750」、Qosmio G20/390LSモデルは「Intel(R) Pentium(R) M プロセッサ740」を採用。
 
3. 美しさと使いやすさを両立した新デザイン
 ブラックを基調とし、パームレスト部のコーティング、電源やAVボタンの表示に採用したイルミネーション、本体と同色のリモコンなどに加えて、スロットローディング式のDVDスーパーマルチドライブや、タッチセンサー方式のフロントオペレーションパネル、インジケータ付きボリュームダイヤルなど、見た目の美しさと使いやすさを両立した新デザインを採用しています。
 
4. QosmioPlayer機能が向上、鮮明な映像と臨場感ある音声を再生
 QosmioPlayerのデータ領域が20GBと、長時間のTV録画ができるようになりました*1。また、QosmioPlayerでのDVD再生時には、従来の倍*1である60フレーム/秒で動画像を滑らかに再生します。さらに、DVD再生時のSRS WOW XT機能(擬似的に立体音響効果をもたらす機能)を採用し、QosmioPlayerでも臨場感ある音声を楽しむことができます。
*1 当社従来機種Qosmio G10シリーズとの比較。
 
5. 次世代カードスロットをいち早く採用するなど充実した拡張性
 PCカードの次世代規格とされ、理論上USB2.0の5倍以上の転送速度を実現するExpressCardTMスロットを搭載、ネットワークやAVストリーミング、HDTVチューナ/デコーダなど、今後増えてくる高速なデータ伝送が必要な対応周辺機器をいち早く利用することができます。また、BluetoothTM V1.2やブリッジメディアスロット(SDカード、xD-ピクチャカードTM、マルチメディアカードTM、メモリースティックTM、メモリースティックTM PROに対応)も搭載しており、幅広い拡張性を実現しています。

新製品の主な仕様

新製品の主な仕様
*1: 1GBは10億バイトで算出しています。
*2: 社団法人電子情報技術産業協会の「JEITAバッテリー動作測定法(Ver.1.0)」によるものです。
満充電の場合。ただし、実際の駆動時間は使用環境によって異なります。なお、省電力制御があります。

お問い合わせ先

お客様からの製品についての
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東芝PCダイヤル
(http://dynabook.com/assistpc/index_j.htm)

なお、新製品情報は当社のPC総合情報サイト「dynabook.com」(http://dynabook.com/)でも提供します。


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  • WOW XTはSRS Labs,Inc.の商標です。
  • ExpressCardはPCMCIAの商標です。
  • メモリースティックはソニー株式会社の商標です。
  • xD-ピクチャーカードは富士写真フィルム株式会社の商標です。
  • MultiMediaCardは、独Infineon Technologies AGの商標です。
  • SDメモリカードは株式会社東芝、松下電器産業株式会社、米国SanDisk社の登録商標です。
  • Bluetoothは、その商標権者が所有しており、東芝はライセンスに基づき使用しています。


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