インテル、マイクロソフト両社のHD DVD規格支持表明について

2005年9月27日

 米インテル・コーポレーション(Intel Corporation)と米マイクロソフト・コーポレーション(Microsoft Corporation)が次世代DVD規格である「HD DVD規格」を支持することを発表されました。

 当社は、HD DVD規格を推進する企業として、また次世代DVD規格として同規格を策定・推進するDVDフォーラムの議長会社として、両社の発表を大変嬉しく思います。

 IT産業の発展に極めて大きな影響力を持つ代表的な企業が正式な支持を表明されたことは、HD DVD規格がコンスーマ・エレクトロニクス(CE)業界と同様に、高度な拡張性と信頼性が要求されるIT産業にとって極めて相応しい優れた規格であること、また今後CEとITの融合により進展する本格的なデジタル・コンバージェンスの時代を実現する上で必須な相互親和性(Inter-operability)の高さなどを評価して頂けたものと思います。

 今回の支持表明により、既にハリウッドの大手スタジオのみでなく、国内及び海外のコンテンツホルダー、またディスク製造メーカー等から幅広い支持を受けているHD DVDの普及に更に大きな弾みがつくと考えております。

 HD DVD規格は、当社だけでなく、大手スタジオ、CE、IT関連企業など約240社が加盟するDVDフォーラムにおいてオープンかつ徹底的な技術検証を経て策定された規格です。現行DVDとの優れた互換性に加え、ディスクやプレーヤを容易且つ安価に製造できること、iHDソフトウェアの導入により優れたインタラクティブ機能を実現できること、HD画質のコンテンツ映像を大画面TVだけでなくPCの画面でもいち早く楽しみたいという消費者の要求に応えられること、など様々なメリットがあります。

 またハリウッドにとっては緊急の課題である強固な著作権保護をいち早く実現するなど、コンテンツ産業の健全な発展に寄与します。

 当社は今後もHD DVDの一層の普及に邁進してまいると共に、早期の事業化に向けて、関係各社との協力関係を一層強化してまいります。

ご参考

1)DVDフォーラムについて
 DVDフォーラムはDVD規格の策定やグローバルなDVD製品の普及促進を図る国際団体です。新たな規格策定や基本的な政策等に関する重要事項の決定は主要メンバーで構成されるステアリングコミッティ((株)日立製作所、IBMコーポレーション、工業技術研究院(台湾)、インテルコーポレーション、LG電子(株)、松下電器産業(株)、マイクロソフトコーポレーション、三菱電機(株)、日本電気(株)、パイオニア(株)、ロイヤルフィリップエレクトロニクス、サムソン電子(株)、三洋電機(株)、シャープ(株)、ソニー(株)、トムソン、タイムワーナーインク、(株)東芝、日本ビクター(株)、Walt Disney Pictures and Television)で協議の上決定されます。

2)HD DVD関係の最近の主な発表
2005年9月27日
世界初のHD DVD再生ドライブ搭載ノートPCの開発を発表。2006年初頭までに商品化。

2005年9月26日
東芝サムスン・ストレージ・テクノロジー株式会社がノートPC用の世界初の薄型HD DVD再生ドライブを発表。年内にサンプル出荷開始。

2005年9月21日
東芝がHD DVDの一回限りの記録が可能な記録型メディア(HD DVD-Rディスク)の2層ディスク(30ギガバイト)の開発を発表。

2005年6月29日
光ディスク産業の大手メーカー数社がHD DVDディスクの量産性確認を発表。

2005年6月8日
東芝、他3社が15GBのHD DVD-Rディスクの量産技術の確立を発表。

2005年5月11日
3層で45ギガバイトのHD DVD-ROMディスクの開発を発表。片面2層のハイブリッドディスクも同時発表(HD画像30GB+SD画像8.5GB)。


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