高性能マイクロプロセッサ・コア「ARM1176JZF-S」のライセンス契約締結について

2005年10月25日

株式会社 東芝
アーム株式会社

 株式会社東芝(以下、東芝)と32ビット組込みRISCプロセッサ・ソリューションのリーディング・プロバイダである英ARM社(本社:英国ケンブリッジ市、日本法人:横浜市港北区、代表取締役社長:西嶋貴史、以下、ARM)は、ARMの「ARM1176JZF-STM」コアに関するライセンスを東芝が取得する契約を締結しました。
 東芝は、2006年度下期以降、本コアを高性能デジタル家電や携帯電話向けSoCに導入します。 

 「ARM1176JZF-S」コアは、デジタル家電や携帯電話機向けSoCにメインCPUとして組み込む高性能プロセッサで、3Dグラフィックスを高速処理できる浮動小数点演算ユニットや、個人情報など内蔵メモリに保存したデータの不正読み出しを防ぐセキュリティ技術「ARM(R) TrustZone(R)」などの新機能を搭載しています。この「ARM TrustZone」 テクノロジにより、異なるオペレーティングシステム間で互換性のある移植可能なセキュリティソリューションを提供できます。
 また、「ARM1176JZF-S」は、実行するソフトウェアが必要とする処理負荷に応じてクロック周波数や電源電圧を動的に制御し、消費電力を抑制するARM Intelligent Energy Manager (IEM)技術をサポートしております。プロセッサ・コアの消費電力を最大で70%低減することが可能なため、電池寿命を気にすることなく高機能アプリケーションを動作させることが可能です。

 「ARM1176JZF-S」コアは、ARMの展開する高性能・低消費電力な最新コア・ファミリ「ARM11TM」の最上位製品です。東芝は、昨年の「ARM1136J-S」コアの導入に続き、今回「ARM1176JZF-S」コアを導入し、顧客の要望に幅広く対応します。また、「ARMコア」、「TXコア」、「MePコア」など、様々なアプリケーションに最適なプロセッサ・コアのラインアップを拡充させることで、システムLSI事業の更なる強化を図っていきます。
 ARMは、東芝との今回の新たな契約を通じ、すでに大きなシェアを持つ携帯電話市場をはじめとした、幅広いアプリケーションへのARM製品の採用を加速してまいります。

ARMは、ARM社EUおよび米国におけるの登録商標です。Artisanは ARM Physical IPの登録商標です。その他のブランドあるいは製品名は全て、それぞれのホールダーの所有物です。「ARM」とは、ARM Holdings plc、その事業会社であるARM Limited、各地域の子会社であるARM INC.、ARM KK、ARM Korea Ltd.、ARM Taiwan、ARM France SAS、ARM Consulting (Shanghai)Co.Ltd. 、ARM Belgium N.V. 、AXYS Design Automation Inc、AXYS GmbH、ARM Embedded Technologies Pvt. LtdおよびARM Physical IP,Inc.の全部または一部を意味します。

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