論理アドレスアクセス方式を採用したNAND型フラッシュメモリソリューション製品の開発について

2006年8月2日

 当社は、携帯オーディオプレーヤー、パーソナルメディアプレーヤー、携帯電話などのデジタルコンシューマ機器向けに、論理アドレスアクセス方式を採用したNAND型フラッシュメモリのソリューション製品「LBA-NANDTMを開発し、8月からサンプル出荷を開始します。

 本製品は、NAND型フラッシュメモリインタフェースを搭載し、論理アドレスアクセス方式を可能にしたNAND型フラッシュメモリの新ソリューション製品です。
 現在幅広く採用されている物理アドレスアクセス方式のNAND型フラッシュメモリでは、世代交代などにより仕様が変わると、その都度機器側のホストコントローラの仕様やドライバソフトウェアを変更する必要が生じるという問題がありました。

 今回の新製品では、論理アドレスアクセス方式の採用により、NAND型フラッシュメモリの仕様の相違を機器側のホストコントローラで管理する負担を軽減するとともに、ブロック管理、ECC処理、ウェアレベリング等の処理もLBA-NANDTMが行うようにしました。これにより、機器側のホストコントローラ及びドライバソフトウェアの開発負荷の軽減及び開発期間の短縮が可能になります。

LBA-NANDTMは論理アドレスアクセス方式を採用したNANDインタフェースコントローラとNAND型フラッシュメモリを表す東芝の商標です。

開発の背景とねらい 

 近年、デジタルコンシューマ機器では、画素数の拡大、画質や音質の向上及び機器の小型化が進んでおり、省スペース・大容量データストレージのニーズがますます高まっています。
 この市場ニーズにこたえ、当社の最先端微細化技術を使用した大容量多値NAND型フラッシュメモリのタイムリーな搭載を可能にするために、コントローラとNAND型フラッシュメモリを積層した新ソリューション製品であるLBA-NANDTMを商品化し、NAND型フラッシュメモリ関連製品ラインアップを拡充します。

新製品のおもな概要 

新製品のおもな特長 

1. 論理アドレスアクセス方式の採用に伴い、ブロック管理、ECC処理、ウェアレベリング等の処理をLBA-NANDTMが行うようにしたことにより、機器側のホストコントローラやドライバソフトウェアの開発負荷の軽減及び開発期間の短縮が可能になります。
2. NAND型フラッシュメモリインタフェースを搭載しており、現在幅広く採用されているNAND型フラッシュメモリ用コントローラのインタフェースに接続できます。
3. 大容量2ギガバイト以上を実現し、携帯オーディオプレーヤーやパーソナルメディアプレーヤー等の大容量データ(音楽データなら約35時間分の楽曲)の保存が可能です。*1
  *1:ビットレート128kbpsのとき。

新製品のおもな仕様 

お問い合わせ先

新製品についての
お客様からの
お問い合わせ先
セミコンダクター社メモリ事業部
ファイルメモリ営業担当   
TEL 03(3457)3420

プレスリリース記載の情報(製品価格/仕様、サービスの内容、お問い合わせ先、URL等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。最新のお問い合わせ先は、東芝全体のお問い合わせ一覧をご覧下さい。