ウェスチングハウス社の中国での原子力発電プラント建設に関する契約の締結について

2007年7月24日

 本日、当社のグループ会社であるウェスチングハウス社は、米国The Shaw Group Inc.(ショー・グループ)のグループ会社であるStone & Webster社(ストーン・アンド・ウェブスター社)とともに、次世代型加圧水型原子炉*1「AP1000*2」の原子炉設備を、中国浙江省 三門原子力発電所向けに2基、山東省 海陽原子力発電所向けに2基、新規建設する契約を中国国家原子力発電技術公司、三門核電公司、山東核電公司などと締結しました。

 本契約は、2006年10月にウェスチングハウス社が当社グループの一員となって以降、初の原子力発電プラント新規建設契約となります。
 ウェスチングハウス社とStone & Webster社(ストーン・アンド・ウェブスター社)は、昨年12月に第一交渉権を獲得し、2月には基本契約を締結して以来、契約の詳細についての調整を行ってきました。今後は、本契約に従い、2013年以降の運転開始を目指し、2009年から順次、着工する予定です。

 現在、世界各国において、電力の安定供給と地球温暖化防止の観点から、原子力発電プラントの新規建設や既設プラントのさらなる有効活用などに対する需要が急速に高まっています。このような背景のもと、今後とも当社およびウェスチングハウス社は、市場の要望に応え提案、受注活動を展開します。

契約対象プラントの概要

浙江省 三門原子力発電所 1号機および2号機

  電気事業者 三門核電公司(Sanmen Nuclear Power Company)
  納入物件 110万キロワット級 「AP1000*2」 原子炉設備
  運転開始 1号機:2013年11月(予定)、2号機:2014年9月(予定)

山東省 海陽原子力発電所 1号機および2号機

  電気事業者 山東核電公司(Shandong Nuclear Power Company)
  納入物件 110万キロワット級 「AP1000*2」 原子炉設備
  運転開始 1号機:2014年5月(予定)、2号機:2015年3月(予定)

*1

加圧水型原子炉:Pressurized Water Reactor (PWR)。ウェスチングハウス社が開発、実用化した炉型。

*2 従来型の軽水炉プラントに静的安全設備を大幅に採り入れることにより、安全性と経済性をさらに向上させた最新型の加圧水型原子炉。米国の原子力規制委員会(NRC:Nuclear Regulatory Commission)の型式認定取得済。
プレスリリース記載の情報(製品価格/仕様、サービスの内容、お問い合わせ先、URL等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。最新のお問い合わせ先は、東芝全体のお問い合わせ一覧をご覧下さい。