世界初のディスクリートトラックレコーディング技術を用いた120GBのHDDの試作に成功 2007年9月6日 一枚80GBの1.8型ディスクの記憶容量を1.5倍に拡大 当社は、ハードディスクドライブ(以下、HDD)の記録密度を1.5倍に高めることができるディスクリートトラックレコーディング(以下、DTR)技術を開発し、世界で初めて、1.8型ディスク一枚で120GBの記憶容量を実現したHDDの試作に成功しました。 今回試作した1.8型HDDは、従来技術では一枚あたり80GBであったディスクにDTR技術を採用し、記憶容量を120GBに高め、面記録密度516メガビット/平方ミリメートル(333ギガビット/平方インチ)を実現しています。また、ヘッドの位置決めのための基準信号であるサーボパターンもディスク上に形成しました。 DTR技術は、垂直磁気記録方式を採用したディスク上のトラックとトラックの間に、溝を形成することにより、隣接するトラック間の相互干渉を低減し、記録密度を上げる技術です。本技術により、トラックピッチを大幅に狭めることと、信号の品質を高めることも可能となり、ディスク一枚あたりの記憶容量を1.5倍に上げることができます。 現在、小型のHDDは、ノートPCや、ポータブルメディアプレーヤー、デジタルビデオカメラ、さらにはカーナビゲーションなどのさまざまな用途に活用されています。また、AV-PCなどの需要拡大や、ハイビジョン映像の普及により大容量のデータが必要となり、HDDは、さらなる大容量化が求められています。 なお、本技術の開発にあたっては、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の国家プロジェクト「ナノメータ制御光ディスクシステム」の成果を用いて開発された電子ビーム露光装置を利用しています。 参考資料 |
プレスリリース記載の情報(製品価格/仕様、サービスの内容、お問い合わせ先、URL等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。最新のお問い合わせ先は、東芝全体のお問い合わせ一覧をご覧下さい。 |