原子力エンジニアリング新棟の建設について

2007年10月22日


拡大する需要に対応し、
国内および海外向け原子力エンジニアリング機能を強化

 当社は、原子力事業の中核拠点である磯子エンジニアリングセンター(神奈川県横浜市磯子区)内に、エンジニアリング新棟(以下、新棟)を建設します。来年2月に着工し、2008年度中に竣工する計画です。これにより、国内および海外向け原子力エンジニアリング機能を強化します。

 現在、電力の安定供給と地球温暖化防止の観点から、原子力発電プラントの新規建設や既設プラントのさらなる有効活用などに対する需要が高まっています。こうしたなか、当社は、顧客に対し、高品質なエンジニアリングを継続的に提供するため、最新設備を導入した新棟を建設し、原子力市場におけるグローバルリーダーとして事業展開していきます。

 今回、増設する新棟は、鉄骨造5階建で、中越沖地震規模の大規模地震にも対応可能な免震構造を採用し、あわせて液状化対策工事を施すことで、当社の事業継続性(BCP)を更に向上させます。災害発生時においても、エンジニアリングに必要なデータ及びインフラの維持活用を可能とし、設計、品質保証、サービス等の機能を損なうことなく、顧客への技術サポートを継続します。

 新棟内には、最新CADや高速超並列計算機などの最新エンジニアリングツールを配備すると共に、高度なセキュリティネットワークの整備やコラボレーションスペースの新設により、顧客や機器サプライヤーとの情報連携を強化します。
 また、グローバルに事業展開する当社原子力事業の中心として、将来的には、磯子エンジニアリングセンター全体で、3000人以上が業務を行う予定です。

 当社の原子力事業は、1966年に事業を開始して以来、国産初号機の納入や110万kW初号機の建設に携わるなど、日本の原子力産業の発展に大きく寄与してきました。そのなかで、当社は、磯子エンジニアリングセンターを、軽水炉事業や高速増殖炉及び燃料サイクル事業などのエンジニアリングを推進する中核拠点と位置づけてきました。これまで、1982年1月に本館を設置し、国内の新規建設に対応し、1991年12月には新館を建設することで、拡大する国内の既設プラントへの保全サービス業務に従事してきました。現在、「原子力ルネッサンス」と呼ばれるなど、世界中で原子力発電プラントに対する需要が拡大しています。今回、新棟を建設することで、当社の原子力エンジニアリング機能を強化し、グローバル市場の多様なニーズに応えます。

磯子エンジニアリングセンターの概要

所在地 横浜市磯子区新杉田町8(当社横浜事業所内)
設立 1982年1月
業務内容 原子力エンジニアリング業務

新棟の概要

建物構造 鉄骨造5階建(全免震構造、液状化対策実施)
面積

延床面積約21,400m2

建設期間 2008年2月着工(予定)、2008年度中竣工(予定)

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