業界最大クラス(*1)の記憶容量80GBの2.5型車載用HDDの商品化について 2007年11月28日 当社従来製品*2比1.5倍の29.4m/s2(5~50Hz)という耐振動性を実現
当社は、カーナビゲーションシステムなどの車載用として業界最大クラス*1の記憶容量の80GBを実現した、2.5型ハードディスクドライブ(以下、HDD)の「MK8050GAC」と「MK8050GACE」を開発し、サンプル出荷を開始しました。また、40GBの記憶容量の「MK4050GAC」および「MK4050GACE」も合わせて開発し、サンプル出荷を開始しました。いずれの機種も、来年3月以降の量産を予定しています。 新商品は、高密度記録性能に優れる垂直磁気記録方式を採用することで、記録密度を向上させ、「MK8050GAC」と「MK8050GACE」では80GBという当社従来製品比*22倍の容量を実現しています。また、耐環境性能も大幅に向上させています。 また、新商品は、可動部品の軽量化や筐体の高剛性化を図り、基本的な耐振動性を向上させるとともに、ヘッド位置を的確に補正する最新の制御技術を採用し、当社従来製品*2比1.5倍の29.4m/s2(5~50Hz)という耐振動性を実現しました。さらに、最新の空気力学による設計技術を適用し、気圧が低い高地でもHDDの磁気ヘッドとディスクの間隔を一定範囲に保つことで、安定したデータの読み書きを可能としました。この結果、当社従来製品*2より1,200m高い5,500mの高度での使用が可能となりました。 新商品は、地図情報に加え、大容量の動画や多数の画像および音楽ファイルの記録再生を可能とし、ユーザーのニーズに応えます。 当社は世界で初めて車載用HDDを2001年に商品化して以来、耐環境性能に優れた信頼性の高い商品を提供することで、車載用HDD分野で約85%の高い世界市場シェアを維持し*3、11月に累計で販売台数700万台を達成しました。 なお、新商品は2006年7月施行のEU(欧州連合)RoHS指令に適合しています。 新商品の概要 商品化の背景と狙い 近年、アクセススピードの速いHDD搭載のカーナビは、画面切り替えの迅速さや音楽・映像などのエンターテインメント情報記録も可能であるという使い勝手の良さが評価され、特に日本における採用が増えています。また、欧州などでもその利便性が認知されつつあり、今後HDDを搭載したカーナビは世界市場でも普及が進むことが予想されています。最近では、カーナビで使用される三次元地図データや、後部座席で楽しむための映像情報なども記録したいという需要が高まっており、より大きな記憶容量のHDDが求められています。このような中、当社は2.5型としては業界最大クラス*1の80GBの記憶容量の車載用HDDを商品化することで、市場のニーズに合うHDDを提供していきます。 新商品の主な特長
新商品の主な仕様
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