米国でのSDカードを利用した動画配信サービスへの参画について

2008年9月25日

- 米国MOD Systems社へ追加出資し、再生機器などの開発を実施 -

 当社は、SDカード(NAND型フラッシュメモリを使ったメモリカード)を利用した動画配信サービスへの参画を図るため、米国において店頭でのコンテンツ配信事業を展開しているMOD Systems Inc.(モッド・システムズ。以下、MOD社)に対して、2,000万米ドル追加出資することでMOD社と合意しました。当社は、MOD社に対して2007年に400万米ドルをすでに出資しているため、投資額合計は2,400万米ドルとなります。

 当社はMOD社が2009年春に予定しているSDカードを利用した動画配信サービスに合わせ、TVで視聴するための再生機器やモバイル再生機器、コンテンツの記録メディアとなる大容量SDカードの開発及び販売を強化し、本サービスに参画します。当社はサービスへの参画とMOD社への出資で、MOD社による動画配信サービスの普及を支援していきます。

 MOD社は、現在米国にて店頭端末を利用した音楽配信サービスを提供していますが、新サービスとして、映画、ドラマなどの動画コンテンツをSDカードへ配信するサービスを来春に米国で開始するため、映画会社や端末機器メーカー、量販店などのパートナー候補企業と協議を進めています。

 なお、MOD社は配信コンテンツについて、ハリウッドの大手映画スタジオをはじめとするコンテンツ会社から、現在約4,000作品の許諾を受けており、今後更にコンテンツ数の拡大を予定しています。サービス開始時には標準画質での配信を予定していますが、今後ハイビジョン画質での配信にも対応していく予定です。

 また、MOD社の配信システム及び店頭端末の販売は、POSやATM、DVD自動販売機などのセルフサービスソリューション事業を手がける米国NCR Corporation(エヌシーアール。以下、NCR社)が、同社の販売チャンネルを通じて推進していきます。当社はMOD社による動画配信サービスの普及に向けて、NCR社とも連携を図っていきます。


追加出資の狙い

 現在、動画コンテンツの主な流通方法はDVDに代表されるパッケージメディアですが、ブロードバンド環境の普及に伴い、今後はインターネットを利用した家庭向け動画配信への移行が徐々に進むものと考えられます。一方、大容量のデータを高速でダウンロードするためには、より高速な大容量情報インフラ環境の整備と、配信されるコンテンツの著作権を保護するセキュリティ技術の確立が求められています。当社はインターネットによる家庭向け動画配信サービスの本格的な普及に先駆け、店頭でSDカードにコンテンツをダウンロードし、家庭で視聴するという楽しみ方が広がっていくと考えており、本サービスへの参画とMOD社への出資を決定しました。


MOD Systems社の概要

社名 :MOD Systems Inc.
代表者 :Mark Philips CEO
設立 :2005年3月
所在地 :米国ワシントン州シアトル
事業内容 :販売店向けデジタルコンテンツ流通プラットフォーム開発・販売・保守。
  現在、店頭での音楽配信サービスを提供中。

SDカードを利用した動画配信サービスのイメージ図

SDカードを利用した動画配信サービスのイメージ
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