ニュースリリース

NAND型フラッシュメモリの生産能力の強化について

サンディスク・コーポレーションと生産設備購入に関する覚書締結
2008年10月20日

 当社は、NAND型フラッシュメモリの生産体制強化を目的に、四日市工場(三重県四日市市)における生産体制を一部見直し、米国サンディスク・コーポレーション(以下、サンディスク)の要請に基づき、同社と共同出資する製造合弁会社の生産設備の一部を当社が買い取ることに基本合意し、法的拘束力のない覚書を締結しました。詳細については今後両社で協議していきます。

 現在、四日市工場の第3、第4製造棟では、サンディスクとの製造合弁会社フラッシュパートナーズ(有)、フラッシュアライアンス(有)を通じて、共同生産を行っています。現在まで、第3、第4製造棟の製造設備については、製造合弁会社を通じて当社とサンディスクの折半出資とし、生産能力を各社で均分しておりますが、今回の合意により、第3、第4製造棟の生産ラインの約30%を当社単独で運営することとなり、残りの約70%については、引き続き、合弁会社形式で共同生産し、生産能力を両社で均分します。今回の設備購入の結果、当社は第3、第4製造棟で展開する300mmウェハーラインの当社分生産能力を全体の 50%から約3割増加させることができ、生産能力拡大により売上増加を目指します。また、既存の生産ラインを取得することで、ラインの新設時に比べコストをかけずに生産体制を強化することが可能です。

 NAND型フラッシュメモリ市場は、中長期的に見て携帯電話やデジタルカムコーダーなどの動画用途市場の伸長や、ノートパソコン及びサーバ向けSSD市場を中心とする新規アプリケーションの立ち上がりなどにより、今後、年平均で2倍以上の伸長が見込まれます。当社は、当面の市場の伸びに対応する生産能力を、新規設備購入に比べて安価で、かつすみやかに確保することで、需要の拡大にスピーディーかつ柔軟に対応していきます。