ニュースリリース

ロシア企業との原子燃料分野での協力関係に関する検討開始について

2009年05月12日

 当社は、ロシアの民生用原子力事業を統括するアトムエネルゴプロム(AEP)社の子会社でウラン濃縮役務等を提供するテクスナブエクスポート(TENEX)社と、原子燃料分野における協力協議に関する覚書を締結しました。

 当社は、昨年3月20日にAEP社と原子力産業分野における相互協力推進の検討を行うことで基本合意に至っており、今日まで一年以上の時間を掛けて原子燃料分野、原子力建設分野、機器製造分野等における提携関係の可能性に関して検討を進めて参りました。

 今回の合意は、特に濃縮ウラン製品事業に関する事業化構想を具体的に検討するものであり、今後日本のみならず、米国を含む世界の原子燃料サイクルの安定化に向けて貢献できるものと考えています。

 今回の合意は、安全、クリーン、かつ効率的な原子力エネルギーの供給体制の構築・実現が世界的に重要な課題であるとの両社の共通認識に基づいています。両社は、相互補完的な関係から生まれるシナジー効果により、グローバルな原子力ルネサンスを加速する役割を果たしていきます。

 両社の協力関係は、原子力の平和利用目的に限定され、両国政府間で進められている原子力平和利用協定はもとより、国際的な平和利用の枠組みの下で具体的な活動が行われることになります。今後、技術情報の交換を行う場合においても、国際的な取り決めや、関係国の法令を遵守した上で実施します。