ニュースリリース

「東芝グループ 環境レポート2009」の発行について

2009年09月17日


 当社は「東芝グループ 環境レポート2009」を本日発行します。今年6月に発行した「CSR報告書」の環境に関する記載情報を詳細にまとめたもので、全体で70ページになります。

 東芝グループは、世界トップレベルのエネルギー・環境技術を目指すことを経営方針の一つとして掲げており、今後の注力事業として、原子力発電の推進や、二酸化炭素の分離回収技術(CCS)、太陽光発電、新型二次電池(SCiB)、さらにLED新照明などの最先端の環境技術を挙げるなど、事業経営と環境経営の一体化を加速しています。
 本レポートにおいても、経営の主軸の一つと位置付けている「エネルギー分野」についての記述を、昨年の2倍の8ページに拡大し、太陽光発電、スマートグリッドなどの項目を追加しています。

 また、当社は2012年度までの環境目標を定めた第4次ボランタリープランにおいて、総合環境効率(ファクター)を2000年度を基準に2.3倍とすることを目標とし、この目標を達成するために、「製品」と「事業プロセス(ものづくり)」の2つの側面から合計13の具体的な指標を挙げています。当社は今年度のレポートで指標ごとのファクターの目標と実績を初めて開示しました。

 なお、2010年は国際生物多様性年であり、環境省より「生物多様性民間参画ガイドライン」が公表されるなど、企業活動に対して生物多様性保全への取り組みを求める動きが活発化しています。
 そのような中、当社は、事業活動がもたらす環境影響の評価に、生物多様性への影響を評価視点の一つに組み込んだ統合評価手法「LIME(日本版被害算定型環境影響評価手法)」を用いています。また、本レポートにおいて、東芝グループの生物多様性保全に対する考え方、および取り組み方針を表明し、持続可能な社会の実現に向けての取組みを加速していきます。

 さらに、本レポートでは、信頼性と透明性の向上のために、第三者による環境パフォーマンスデータの認証を、「レビュー」からより厳格な審査に基づく「検証」レベルに格上げしました。また、用紙、印刷での環境配慮に加えて、新たに、NPO法人カラーユニバーサルデザイン機構(CUDO)の認証を取得し、色覚ユニバーサルデザインにも配慮しています。

 東芝グループは2050年に地球と調和した人類の豊かな生活を実現することを目指して、発電システムなど、エネルギーを「つくる」から、エコプロダクツの創出を通して「つかう」まで、エネルギーにかかわる全ての領域をカバーした事業を行っており、このエネルギーとエコプロダクツの両方のアプローチで、世界のCO2の排出量削減に貢献していきます。

 「東芝グループ 環境レポート2009」の英語版については、11月に発行する予定です。また、「東芝グループ 環境レポート2009」および関連データを、当社環境経営ホームページ (http://eco.toshiba.co.jp/)にて公開します。なお、レポートの冊子は、上記環境経営ホームページから申し込み頂けます。

環境レポート2009の主要掲載事項

1.ハイライト

 東芝グループの環境負荷の全容、経営トップのコミットメント、総合環境効率を2000年度を基準として2050年度までに10倍に高めるファクター10を目指す「環境ビジョン2050」について詳細に説明しています。

2.エネルギー

 エネルギーのベストミックスによる安定供給と地球温暖化防止に貢献するエネルギー分野での取り組みを、基幹エネルギー、再生可能エネルギー、電力流通の分野ごとに説明しています。

3.エコプロダクツ

 環境調和型製品(ECP)創出のための取り組みを、地球温暖化防止、含有化学物質管理、資源有効活用の観点から説明しています。業界トップの環境性能を有するエクセレントECP認定製品を始めとする環境調和型製品創出の実績や、環境ソリューションとして提供する環境システム・技術を紹介しています。

4.エコプロセス

 事業・生産に伴う環境負荷を最小限にする取り組みについて、地球温暖化防止、化学物質の管理、資源の有効活用、環境リスクへの対応、さらに使用済み製品のリサイクルについて報告しています。

5.エコプログラム

 環境レポートや環境広告などの情報発信、グローバルな環境コミュニケーション活動、生物多様性保全への取り組み、社外からの評価などについて紹介しています。

6.環境マネジメント

 環境方針、マネジメント体制、環境教育、環境監査、環境会計など、環境経営を支える基盤活動について説明しています。

環境レポートに関するお問い合わせ先:

株式会社東芝 環境推進部
TEL : 03(3457)2403