ニュースリリース

中国山東省での原子力発電プラントの建設着工開始について

  当社の連結子会社であるウェスチングハウスエレクトリックカンパニー社（以下、ウェスチングハウス社）は、米国The Shaw Group Inc.（ショー・グループ）、中国国家核電技術公司（SNPTC:State Nuclear Power Technology Corp.,Ltd.）、山東核電有限公司（Shandong Nuclear Power Company）とともに、中国山東省海陽原子力発電所１号機（以下、海陽１号機）の建設着工式を開催しました。

  海陽１号機は、世界初の次世代型加圧水型原子炉^注１「ＡＰ１０００^TM注２」を採用し、２０１４年に運転開始を計画しています。この度、中華人民共和国国務院による最終批准と、国家核安全局の建設許可証が発行されたことを受け、プラントの基礎となるコンクリート注入作業を含めた正式なプラント建設開始の運びとなりました。

  ウェスチングハウス社は、２００７年７月に、ショー・グループのグループ会社であるStone & Webster社（ストーン・アンド・ウェブスター社）とともに、中国浙江省三門原子力発電所向けに２基、山東省海陽原子力発電所向けに２基、「ＡＰ１０００^TM」を採用した原子炉設備を納入する契約を国家核電技術公司、三門核電有限公司、山東核電有限公司などと締結しております。この度の、海陽１号機の正式着工開始は、今年４月に着工した三門１号機に続き、建設プロジェクトが順調に進んでいることを示しております。

　現在、世界各国において、電力の安定供給と地球温暖化防止の観点から、原子力発電プラントの新規建設や既設プラントのさらなる有効活用などに対する需要が急速に高まっています。このような背景のもと、今後とも当社およびウェスチングハウス社は、市場の要望に応え提案、受注活動を展開します。

建設対象プラントの概要

山東省 海陽原子力発電所　１号機

注１

加圧水型原子炉：Pressurized Water Reactor (PWR)。ウェスチングハウス社が開発、実用化した炉型。

注２

従来型の軽水炉プラントに静的安全設備を大幅に採り入れることにより、安全性と経済性をさらに向上させた最新型の加圧水型原子炉。米国の原子力規制委員会（NRC：Nuclear Regulatory Commission)の型式認定取得済。