ニュースリリース

原子力発電所向けタービン用機器の製造合弁会社設立に関する基本合意について

2010年04月26日

 

株式会社 東芝
株式会社 IHI

 株式会社東芝(以下「東芝」)と株式会社IHI(以下「IHI」)は、世界で加速する原子力市場の拡大に対応する為、両社の経営資源を活用し、より強靭な競争力ある協業体制構築に向けて、両社で国内外の原子力発電所向けタービン用機器(ケーシング・ノズル等)の製造を目的とする合弁会社を設立することについて、基本合意しましたので、ここに下記の通りお知らせ致します。

1.合弁会社設立の目的
  新会社は、IHI横浜事業所内を拠点とし、東芝が手掛ける沸騰水型(BWR)および加圧水型(PWR)原子力発電所向け蒸気タービンのケーシング・ノズル等の製造を行います。
  東芝は、タービンの生産能力を拡大し、原子力事業のサプライチェーン強化を図ります。
  IHIは、得意とする原子炉圧力容器や格納容器の製造に加え、従来、手掛けていなかったタービン機器製造という新たな事業領域の拡大につなげます。

2.合弁会社設立の背景
  現在、世界各国において、エネルギーセキュリティ確保と地球温暖化防止の観点から、原子力発電への期待が急速に高まっております。
  東芝とIHIは、従来からBWR型原子力発電所の建設及び運転保守ビジネスにおいて、密接な協力関係を築き活動してきており、また米国ウエスチングハウス社(WEC)に出資し、PWR型原子力市場への参入及びビジネス拡大についても鋭意取り組んでおります。
  WECをグループ傘下に加え、世界の主流であるBWRおよびPWRの両炉型を推進できる原子力のリーディングカンパニーである東芝グループと、BWR型原子炉圧力容器において世界最多の納入実績を持つなど、原子力発電所の主要機器を供給してきたIHIが、より強固なパートナーシップを構築することで、拡大する世界の原子力市場のニーズに応えて参ります。

3.合弁会社の概要

(1)   名称  :未定

(2)   設立  :平成22年10月(予定) 

(3)   所在地 :神奈川県横浜市磯子区新中原町(IHI横浜事業所内)

(4)   事業内容:国内外BWR・PWR原子力発電所向けタービン機器のケーシング・ノズル等の製造、メンテナンス及びそれに付帯する事業(予定)

(5)   出資比率:未定

(6)  資本金    :3億円(予定)

 (7) 代表者 :未定