ニュースリリース

エジプト・アラブ共和国 カイロ地下鉄向け車両受注

2010年08月18日

三菱商事株式会社
近畿車輛株式会社
株式会社 東芝

 三菱商事株式会社(以下、「三菱商事」)、近畿車輛株式会社(以下、「近畿車輛」)、株式会社東芝(以下、「東芝」)の三社は、三菱商事を主契約者とし、エジプト・アラブ共和国運輸省 トンネル公団(The National Authority for Tunnels, Ministry of Transport 以下「NAT」))より、カイロ地下鉄向け車両供給契約(2契約、計88両(11編成))を受注しました。これらの車両は2012年から2013年にかけて順次納入される予定です。

 昨日17日にカイロにて同国首相 アフマド・ナズィーフ閣下(H.E. Dr. Ahmed Mahmoud Mohamed Nazif)、同運輸大臣 アラー・ファフミー(H.E. Eng. Alaa Fahmy)閣下を初めとする関係者のご列席の下、契約調印式が行なわれました。

 今回受注したのは、現在、NATが建設を進めているカイロ地下鉄3号線第二期(フェーズ2)延伸に伴う追加車両7編成(56両)、及び既に運行中の同2号線向け増備車両4編成(32両)の計11編成(88両)で、2007年11月に受注した同3号線第一期(フェーズ1)向けの車両7編成(56両)に次ぐ連続受注となります。

 今回の受注スキームは、三菱商事が全体の取りまとめを行い、近畿車輛は車体および台車、東芝は車両向け電気品の製造を担当します。また、3号線第二期向けの車両は同国鉄道車両メーカーによる車体現地組み立ても実施する予定です。

 首都カイロでは都市部への人口流入に伴う慢性的な交通渋滞が深刻な社会問題を引き起こしており、大量輸送公共交通機関の整備が急務となっています。現在、運行されているカイロ地下鉄1、2号線は、世界でも有数の輸送人員(250万人/日)を誇り、今回受注した2号線向けの増備車両は、急増する輸送需要に対応するため調達されるものです。また、建設中の3号線は将来的にはカイロ市西部と東部のカイロ国際空港を結び、市民の足としての更なる活躍に大きな期待が寄せられています。

 三菱商事、近畿車輛、東芝の3社は、エジプト国において過去40年以上に亘り1400両以上の鉄道車両の納入実績があります。今回の受注は、これまで納入した車両の信頼性と技術が高く評価されたものです。カイロ地下鉄では、3号線の延伸工事、4号線をはじめ、6号線までの路線建設が計画されています。
  3社は今後も本件に代表される鉄道インフラプロジェクトへの積極的な参画を通じて、エジプト国の低炭素社会の実現及び経済発展に貢献を目指します。

添付資料