ニュースリリース

アセアン市場向けのテレビ事業強化について

停電時にも視聴可能な世界初バッテリー搭載液晶テレビを投入

　当社は、経済成長が著しいアセアン地域に向けたテレビ事業の新戦略として、地域密着型モデルと高付加価値モデルの新商品ラインアップを投入します。当社は、2010年4月にテレビ事業においてシンガポールに「アジアヘッドクオーター」を設立しアセアン地域向けのマーケティング・販売を強化するとともに、アセアン地域に特化した商品の開発を進めてきましたが、今回、６カ国（インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム）で、新商品を展開することで、2011年度にアセアン地域でのシェア20％を目指します。

　今回、当社はアセアン地域の特性に配慮した商品「Power TV（パワーテレビ）シリーズ」として、電波の受信感度の弱い地域（弱電界地域）に対応し、バッテリー搭載により電力供給が不安定な地域でも安定的な視聴が可能な「PC1」を発売します。「PC1」は、民生用液晶テレビとして、世界で初めて^注１バッテリーを搭載した商品です。RFブースター^注２を内蔵することで放送番組を常に快適に受信することができ、不意の停電時にもバッテリーからの電源供給に切り替えることで最大２時間の視聴が可能です。

　また、高付加価値商品として、「CELL レグザ」のコンセプトを受け継いだ最上位モデルを欧米に先駆けてアセアン市場に投入します。今回発売する「55ZL800」は、新開発の「CEVO ENGINE（シーボ・エンジン）」を搭載し、「CELLレグザ」に採用した「メガLEDパネル」との相乗効果により高画質化を実現した３D対応のモデルです。さらに、デザイン性と環境性能を両立したモデル「WL700シリーズ」も展開します。

　当社は今後も、新興国を中心に、各地域の特性に配慮した商品と映像技術力を結集した高付加価値商品を展開することで、シェア拡大を図ります。なお、今回、新商品の発売にあわせて「Enjoy Football with Power TV」と題したプログラムを実施します。AFC（アジアサッカー協会）を通じて、弱電界及び電源供給不安定な地域の学校や病院へ新商品「PC1」を寄贈し、地域への社会貢献活動を推進します。

注１

２０１０年１１月２９日現在。東芝調べ　

注２

テレビ放送などで使われる帯域の高周波の電気信号を増幅させる機器

新商品の概要　

１．「パワーテレビ（Power TV）シリーズ」

（１）「PC1」（32V型、24V型）
　RFブースター内蔵により弱電界地域に対応し、バッテリー搭載で最大約２時間の視聴を可能にしました。また、LEDバックライトを採用し低消費電力化を実現しました。 

（２）「PS１」（40V型、32V型、24V型）
　RFブースター内蔵により弱電界地域に対応し、エコモードとLEDバックライトを採用することで、低消費電力化を実現しました。

（３）「PB１」（32V型、24V型）
　RFブースター内蔵により弱電界地域に対応し、コストを抑えた低価格モデルです。

２．「55ZL800 」（55V型）

　　「CELLレグザ」のコンセプトを受け継いだ、２D３D変換機能^注３も搭載した３D対応モデルで、新開発の「シーボ・エンジン（CEVO ENGINE）」による映像処理と「CELLレグザ」で採用した「メガLEDパネル」の相乗効果により高画質を実現するとともに、サウンドバー搭載により、アセアン地域の強い需要である高音質化を追求しました。

３．「WL700シリーズ」（55V型、46V型）

　　北欧のデザイナーであるヤコブ・イェンセン（Jacob Jensen）とのコラボレーションにより実現したモデルで、奥行き29mmのスリムなデザインを実現しています。また、２D３D変換機能も搭載したほか、高性能LSIとLEDバックライト採用により高画質化と低消費電力化を追求し、デザイン性と環境性能を両立しました。

注３

２D映像の構図などから奥行きを推定し、自然で美しい３D映像を生成する機能