ニュースリリース

米国大手エンジニアリング会社ショー・グループとの原子力発電所建設に関する協力関係の構築について

-サウス・テキサス・プロジェクト3・4号機建設プロジェクトに参加-
2010年11月29日

 当社と米国大手エンジニアリング会社ショー・グループ(The Shaw Group Inc.:以下ショー)は、今後当社が海外で受注するABWR型発電所の建設関連作業注1について協力することで合意し、契約を締結しました。

 本契約に伴い、ショーは当社との協力関係に対して2.5億ドルを投資することを決定し、まず1億ドルを当社とNRGエナジー社が出資するABWR型原子力発電所の事業開発会社である「ニュークリア・イノベーション・ノースアメリカ社(以下、NINA社)」経由サウス・テキサス・プロジェクト(STP)3号機・4号機建設プロジェクトに融資します。ショーが新たにプロジェクトに加わることで、体制が従来以上に強固のものとなり、さらなる円滑な運営につながります。

 また、当社、NINA社およびSTP3・4号機の電力事業者であるサウス・テキサス・プロジェクト・ニュークリア・オペレーティング・カンパニー(STPNOC)は、三社間で締結していたEPC注2契約にショーが参画することについて合意し、四社間で新たに契約を締結しました。ショーは主に建設工事を担当します。原子力発電所の建設に幅広い経験を持つショーをプロジェクトへの融資者及びEPC契約者側に迎えることで、米国初のABWR建設となる同プロジェクトのEPC実施体制を強化することが可能になります。

 当社とショーはともにウェスチングハウス社の株式を保有し、AP1000™の建設に関しても協力関係にあるとともに、今年7月にはサウジアラビアへの原子力発電所建設提案について共同で行うことで合意しています。今回、STPにおいても、両社が協力することで、米国における初めてのABWR型発電所建設の実現および更なる原子力事業の拡大を図っていきます。

注1
ベトナムでの案件を除く
注2
EPC(Engineering Procurement and Construction)契約:設計(Engineering)、調達(Procurement)、建設(Construction)を含む、建設プロジェクト全体の一括契約

ショー・グループの概要

所在地:米国ルイジアナ州バトンルージュ

代表者:J.M Bernhard Jr. (J.M.バーンハード ジュニア)

売上高:約73億米ドル(2009年)

従業員数:約28,000人

事業内容:各種プラントの設計、建築等

NINA社概要

社名:Nuclear Innovation North America LLC

代表者:スティーブ・ウィン氏

設立時期:2008年2月

所在地:ニューヨーク州

事業内容:北米でのABWR型原子力発電所新規建設に関するプロジェクトの推進

サウス・テキサス・プロジェクト3号機・4号機プロジェクト概要

電力事業者:サウス・テキサス・プロジェクト・ニュークリア・オペレーティング・カンパニー(STPNOC)

所有者:NINAインベストメンツ・ホールディングス(92.375%)、CPSエナジー(7.625%)

所在地:米国テキサス州マタゴルダ郡

建設予定のプラント:140万キロワット級原子炉「ABWR」2基

運転開始時期:3号機2016年(予定)、4号機2017年(予定)