ニュースリリース

ロシア企業との濃縮ウラン販売に関する合弁事業の検討開始について

2011年02月09日

 当社は、ロシアの原子力事業を統括するロスアトム社のグループ企業でウラン濃縮役務等を提供するテクスナブエクスポート(TENEX)社と、濃縮ウラン販売に関する合弁事業を設立する検討を開始しました。

 当社は、2009年5月にTENEX社と原子燃料分野における協力協議に関する覚書を締結し協議を続けてきました。今般、今後拡大する原子力市場への濃縮ウラン安定供給に貢献するため、TENEX社の濃縮ウラン供給能力と当社グループの持つ原子力燃料事業サプライチェーンのシナジーを生かした合弁事業の検討を開始することで合意したものです。
 なお、2008年3月にロスアトム社傘下のアトムエネルゴプロム社との間で検討を行うことで基本合意した、原子燃料分野、原子力建設分野、機器製造分野等の幅広い分野での提携については、引き続き検討していきます。

 日露両国政府間で進められている原子力平和利用協定の批准、発効により、日露原子力の平和利用が加速し、エネルギー安定供給に寄与することが期待されます。両社の協力関係は、原子力の平和利用目的に限定され、原子力協定はもとより、国際的な平和利用の枠組みの下で具体的な活動が行われることになります。今後、技術情報の交換を行う場合においても、国際的な取り決めや、関係国の法令を遵守した上で実施します。