ニュースリリース
東芝及びソニーによる半導体製造設備の譲渡に関する正式契約の締結について
2011年02月28日
本日、株式会社東芝(以下、東芝)、ソニー株式会社(以下、ソニー)及びソニーセミコンダクタ九州株式会社(以下、SCK)は、2010年12月24日に東芝とソニーとの間で締結した基本合意書にもとづき、東芝からSCKへの半導体製造設備の譲渡につき、正式契約を締結しました。
東芝からSCKに譲渡する製造設備は、東芝とソニー及び株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント(以下、SCEI)三社の合弁会社である長崎セミコンダクターマニュファクチャリング株式会社(以下、NSM)が、SCKの長崎テクノロジーセンター内で操業する半導体製造設備です。譲渡金額は530億円で、この譲渡は、関係当局の必要な承認及び認可を条件として2011年4月1日付で行われる予定です。なお、この譲渡に伴い、NSMに関する三社の合弁関係は解消される予定です。
東芝は、今回の製造設備の譲渡により、システムLSI事業のアセットライト化を図るとともに、大分工場に経営資源を集中することで、生産性とコスト競争力を高めていきます。
ソニーは、今回、SCKの長崎テクノロジーセンターにおける取得設備の活用により、需要の旺盛なCMOSイメージセンサーの生産能力を増強し、事業の拡大を図ります。なお、今回の譲渡金額である530億円は、ソニーが2010年12月27日に発表したCMOSイメージセンサーに関する約1,000億円の投資に含まれています。
この譲渡による東芝及びソニーの2010年度の連結業績見通しに対する影響はありません。また、この譲渡による両社の2011年度以降の連結業績に対する影響については現在、精査中です。
NSM概要
設立 | :2008年3月3日 |
所在地 | :長崎県諫早市津久葉町6番地30号 |
資本金 | :1億円 |
出資比率 | :東芝60%、ソニー20%、SCEI20% |
代表者 | :代表取締役会長 衣川 正明 取締役社長 山口 宜洋 |
事業内容 | :高性能プロセッサ「Cell Broadband EngineTM」、高性能画像処理LSI「RSX」等の製造 |
従業員数 | :453名(2011年1月31日現在) |