ニュースリリース

「東芝グループ 環境レポート2013」の発行について

新たに導入している環境経営コンセプト「T-COMPASS」を紹介
2013年09月04日
環境レポート2013表紙
東芝グループ 環境レポート2013

 当社は「東芝グループ 環境レポート2013」を本日発行します。
 本レポートでは、当社グループの環境経営のコンセプトや生産工程・製品性能での環境配慮、エネルギー・環境技術などに加え、本年度から新たに導入している環境経営コンセプト「T-COMPASS注1(ティーコンパス)」について説明しています。

 T-COMPASSは、東芝グループの環境“羅針盤”として、対応すべき環境課題を“東西南北”に見立てて表現しています。資源消費量の最小化(Natural resource:北に相当)、エネルギー・気候変動への対応(Energy:東に相当)、化学物質リスクの最小化(Substance:南に相当)、水資源利用の最小化(Water:西に相当)という主要4領域における環境課題とその貢献度を具体的に示すことで、当社の取り組みを社内外へ分かりやすく説明していきます。本コンセプトには、従来の環境経営施策に世界の新しい潮流である「スコープ3」や「環境フットプリント」などの考え方を取り込み、当社グループの環境経営をさらに深化させ、エコ・リーディングカンパニーとしての地位の確立を目指していきます。

 また、エクセレントECP注2売上高や自社およびサプライチェーン全体を通した温室効果ガスの排出量など、当社が行った環境活動の2012年度の実績を報告するとともに、グローバルに展開する生物多様性保全活動や当社グループの全従業員約20万人が参加する環境一斉アクションについても紹介しています。

 なお、本年度から従来の冊子配布に変えて、当社ホームページからのダウンロードによるPDFファイルのみの発行としました。本レポートは英語版(10月)、中国語版(11月)の発行も昨年に引き続き予定しており、当社グループの環境経営についてグローバルレベルでの理解浸透を図ります。

注1
Toshiba Comprehensive environmental database and its Practical Application to Simplified and/or Streamlined LCAの略。
注2
Environmentally Conscious Products:環境調和型製品。ECPは材料調達・製造・使用・廃棄といった製品ライフサイクルの全ての段階で環境に配慮した製品。エクセレントECPは当社グループが認定する業界トップの主要環境性能を有するECP。

「東芝グループ 環境レポート 2013」の概要

1.発行日:2013年9月4日

2.ダウンロードページのURL:  http://www.toshiba.co.jp/env/jp/report/index_j.htm

3.主な内容:
  本レポートは、6つの章で構成しており、概要は以下の通りです。

(1)ビジョン・戦略
  経営トップのコミットメント、「環境ビジョン2050」達成に向けた第5次環境アクションプランの進捗、スマートコミュニティへの取り組みなどを紹介しています。また、グローバルに展開する生物多様性保全活動について特集しています。

(2)ECP拡大
  エクセレントECPの創出活動や2012年度の認定製品を紹介しています。また、製品のライフサイクルを通した環境負荷削減の取り組みや製品の環境効率に加え、エネルギー技術による地球温暖化防止について報告しています。

(3)高効率モノづくり
  生産工程での環境負荷を最小限にする取り組みについて、地球温暖化防止、資源有効活用、化学物質管理、環境リスクへの対応と使用済み製品のリサイクルの観点から報告しています。また、スコープ3によるサプライチェーン全体を通したCO2排出量の見える化や、生産拠点における省エネ診断の事例も紹介しています。

(4)コンプライアンス/マネジメント
  環境マネジメント体制、教育・人財育成、環境監査、業績評価、環境会計など、グローバルトップの環境優良企業をめざすための基盤活動を紹介しています。

(5)レピュテーション
  本年度から開始した東芝グループ環境一斉アクションや、グローバルに展開する環境コミュニケーション活動、社外からの評価などについて報告しています。

(6)新たなステージ
  環境経営の新たなステージに向けて2013年度から導入している環境経営コンセプト「T-COMPASS」について紹介しています。T-COMPASSを導入することで環境経営をさらに深化させ、エコ・リーディングカンパニーとしての地位確立をめざします。