ニュースリリース

川崎市と株式会社東芝とのスマートコミュニティの実現に向けた連携・協力に関する協定の締結について

2013年10月10日

川崎市
株式会社 東芝

川崎市と株式会社東芝(取締役 代表執行役社長 田中久雄)は、本日、低炭素社会の構築やスマートコミュニティの実現に向けた連携・協力に関する協定を締結しました。今後、両者は本協定に基づき、エネルギーの効率的利用をはじめ、ICT注1を活用した地域経済の活性化など、互いの持つ資源を活用し、環境配慮と利便性・快適性を両立した街づくりに向けた連携と協力を推進していきます。

エネルギーの効率的利用に関して、株式会社東芝は今秋から川崎駅周辺地区スマートコミュニティ事業委員会(事務局:川崎市)が進める「川崎駅周辺地区スマートコミュニティ実証事業」として、「統合BEMS注2によるビル群エネルギー管理サービス」を開始します。川崎駅周辺地区の複数のビルを群管理することで、地域全体で消費されるエネルギーを「見える化」し、商業・業務施設など、多様な施設が集積した既成市街地に対する地域エネルギー利用の合理化を図ります。さらに、今後、市庁舎と民間ビルの連携した統合BEMSの構築なども検討していきます。

また、市民生活の利便性の向上に向けては、クラウド上で川崎駅前商業施設におけるテナントを連携させたコマース実証実験に取り組みます。川崎駅前商業施設の店舗情報の一元化をするとともに、顧客の嗜好に応じた情報提供を行うことで、駅周辺の集客力向上を図ります。その他、将来的には防災や交通、ヘルスケアなど、あらゆる分野で連携・協力を進めていきます。

株式会社東芝は、川崎駅前にスマートコミュニティ事業の中核拠点となる「スマートコミュニティセンター」を今秋開所します。センター内には東芝グループの最新商品や最先端技術の展示のほか、子供たちが科学技術を学び・体験できる展示・イベントを展開する場として「東芝未来科学館」を来年初頭にオープンするなど、今後も川崎市と連携して地域活性化を推進していきます。

川崎市は、低炭素社会の構築に向けて、「持続可能なスマートシティかわさき」を目指し、エネルギーの効率的利用や市民生活の利便性の向上、安全・安心の確保などの実現に向けた取組を加速させていきます。

注1 ICT(Information and Communication Technology):情報通信技術

注2 BEMS(Building Energy Management System):ビル向けのエネルギー管理システム

添付資料