ニュースリリース

インドネシア・サルーラ地熱発電所向けに発電設備を受注

世界最大級の地熱発電プロジェクト
2014年07月16日

 当社は、インドネシア北スマトラ州で建設・運営される世界最大級のインドネシア・サルーラ地熱IPPプロジェクトにおける発電所向けに発電設備を受注しました。

 今回受注したのは発電設備の主要機器である60メガワット地熱蒸気タービン・発電機3セットで、機器性能、信頼性が評価されたものです。本プロジェクトのEPC契約者である現代建設に2015年7月から順次納入する予定です。同プロジェクトは、北スマトラ州サルーラ地区に、現在の同国の総発電設備容量の約1%に相当する出力合計330メガワットの地熱発電所を建設するもので、伊藤忠商事株式会社、九州電力株式会社、インドネシアのメドコ・パワー・インドネシア社(PT Medco Power Indonesia)、米国のオーマット・インターナショナル社(Ormat International ,Inc.)の共同出資会社であるサルーラ・オペレーションズ社(Sarulla Operations Ltd.、以下SOL)が開発事業者となり、現代建設がSOLからEPC契約を受注しています。

 インドネシアは約28,000メガワット相当の地熱資源量を有するといわれる世界第2位の地熱資源国である一方、地熱発電の活用は約1,300メガワット注1に留まっています。インドネシア政府は電力エネルギー源の分散化の一環として、IPP事業を含め、2025年までに約12,000メガワット注2まで地熱発電量を拡大することを計画、推進しており、インドネシア最大の援助国である日本政府による円借款事業を含む多数の地熱発電案件が計画されています。

 当社は、1966年に日本国内初となる岩手県松川地熱発電所に20メガワットの地熱蒸気タービン・発電機を納入して以来、北米、東南アジア、アイスランドなど世界各国に52台、約2,800メガワットの発電設備を納入し、世界トップの23%注3のシェアを占めています。

 当社は、今後も世界各地で受注活動を進め、高性能で信頼性の高い地熱発電設備を提供するとともに、風力発電、水力発電、太陽光発電などの再生可能エネルギー事業を展開し、多様なエネルギーの安定供給と低炭素社会の実現に向け、積極的に取り組んでいきます。

注1
出典;Geothermal Energy Association 2013 Geothermal Power: International Market Overview
注2
出典;NEDO再生可能エネルギー技術白書第2版
注3
発電設備容量ベース(当社調べ)

プロジェクトの概要

1.発電所名  :サルーラ地熱発電所
2.開発事業者 :Sarulla Operations Ltd.
3.所在地   :インドネシア北スマトラ州サルーラ地区
4.納入設備  :60メガワット地熱蒸気タービン・発電機3セット
5.設備納入予定:2015年7月から順次(予定)
6.運転開始予定:2016年11月から順次(予定)

地熱発電用蒸気タービン(イメージ)

地熱発電用蒸気タービン