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「最先端の次世代がん診断システム開発への産学官連携プロジェクト」への参画について

2014年08月22日

 当社は、このたび、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から、「体液中マイクロRNA測定技術基盤開発」の委託先に採択されました。

 本プロジェクトは、がんや認知症などの早期診断に有力な診断マーカーとされるマイクロRNA注1(以下、miRNA)を用いた診断技術を確立し、患者への負担が小さく、より早期に一度に様々ながんや認知症を診断できる世界最先端の診断機器・検査システムの開発を目指すものです。当社は、本プロジェクトにおいて「臨床現場での使用に向けた検査システムの開発」を担当し、血清中のmiRNAを簡便・迅速に検査するための技術開発を行います。

 当社は、DNAチップとしては初めて保険適用されたヒトパピローマウイルスタイピング用DNAチップで培ってきた電流検出型DNA検査技術に関する経験を生かし、miRNAを利用した高感度且つ高精度な検査システムの実現に向け貢献してまいります。

 当社は、DNA検査キット、画像診断装置、医療ITなどのヘルスケア事業を積極的に展開し、安心・安全・快適な社会「Human Smart Community」の実現への貢献を目指します。

注1
マイクロRNAとは血液、唾液、尿などの体液中に含まれている約18~25塩基程度の長さのRNAで、ヒトでは現在約2500分子が確認されている。最近の研究で、がんなどの疾患とmiRNAの種類や量に相関のある事が明らかになりつつあり、疾患の病態を把握できる画期的な診断指標になると期待されている。