ニュースリリース

鉄道向け駆動システムのエンジニアリング合弁会社の設立について

PMSMを用いた駆動システムの営業体制を強化
2014年09月23日

 当社は、シンガポールの鉄道事業者SMRTのエンジニアリング子会社であるシンガポール・レイル・エンジニアリング(Singapore Rail Engineering 以下、SRE)と永久磁石同期モーター(以下、PMSM:Permanent Magnet Synchronous Motor)を用いた鉄道車両向け駆動システムのエンジニアリング、販売、据付を行う合弁会社を設立することで合意し、23日に契約を締結しました。今後、許認可等の必要な手続きを経て、10月1日に設立する予定です。

 新会社は、当社が有する高効率な鉄道システム向け製品・技術および実績とSREの持つ鉄道事業者としてのノウハウ、運用実績データ等を融合し、駆動システムを中心とした鉄道システムの高効率化、省メンテナンス性を実現するソリューションを世界の鉄道事業者向けに提供します。社名は「レイルライズ(Railise Pte.Ltd.)」で、当社が50%、SREが50%の出資を予定しています。今後、省エネ要求の高い世界各国の車両の更新需要をターゲットに事業活動を展開していく計画です。

 PMSMは、回転子に永久磁石を用い、軽量でエネルギー効率の高いモーターです。発熱量が減らせるため、モーター内部を密閉し、自己放熱によって本体を冷やす「全密閉・自冷式」の冷却方式を採用しており、騒音の低減、メンテナンスの簡素化を実現しています。

 当社は、2013年に、消費電力量を従来比約30%削減するなどPMSMの高い環境性能が評価され、SMRTの既存車両における駆動システムを受注しています。
 今回、PMSMなど高効率な製品・システムのグローバル市場における販売拡大を図る当社の狙いと、シンガポールにおける鉄道エンジニアリングのノウハウを世界各国へと展開したいSMRTグループの狙いが合致し、合弁会社の設立に至りました。

 当社は、今回の合弁会社設立を機に、今後、PMSMなど省エネ性能の高い鉄道システムの受注活動をグローバルに展開していきます。

新会社の概要

社名

Railise Pte.Ltd.

所在地

シンガポール ノースブリッジロード

代表者

マリオ・アルベルト・ファヴァイツ(Mario Albert Favaits)

事業内容

PMSMを用いた鉄道車両向け駆動システムの販売、据付、エンジニアリング

設立

2014年10月1日(予定)

資本金

2シンガポールドル

出資比率

東芝50%、SRE50%

SRE社の概要

社名

Singapore Rail Engineering Pte Ltd.

所在地

シンガポール ノースブリッジロード

代表者

マリオ・アルベルト・ファヴァイツ(Mario Albert Favaits)

事業内容

鉄道車両のエンジニアリングサービス

設立

2014年6月