ニュースリリース

インドにおける電力・配電用変圧器および開閉装置事業の拡大について

インド生産拠点に新たに製造ラインを構築
2014年11月10日

 当社は、高い経済成長が見込まれるインドにおける電力・配電用変圧器および開閉装置事業(以下、T&D事業)の拡大に向け、インドの生産拠点に新たに設備投資を行い、製造ラインを建設します。今回の設備投資額は約30億円で、インドにおける同事業への設備投資額は2016年度計画までの累計で約100億円になります。

 今回の新規投資により、インドの生産拠点である東芝電力流通システム・インド社において、高電圧・大容量変圧器については765kV・500MVA級の機器の製造ラインを増強し、開閉装置については本格的に製造ラインを立ち上げます。製品製造開始はそれぞれ2015年春の予定です。これまで展開してきた中小容量の変圧器や中低圧の開閉装置に加え、高電圧・大容量の製品をラインアップすることで、インドの拠点を中心に周辺地域に向けた機器供給体制を確立し、2018年度にインドにおけるT&D市場のシェア20%を目指します。

 インドでは、高い経済成長が続いており、電力・交通などのインフラを中心に長期的な投資が見込まれています。特にT&D事業の分野においては、電力システムなどの整備拡充を背景に、765kVの変電所を2017年までに現在の5倍に急増させる計画があり、高電圧・大容量の電力用変圧器や開閉装置などの需要が高まっています。

 当社は、昨年12月にインドのヴィジャイエレクトリカル社のT&D事業を約200億円で買収後、東芝電力流通システム・インド社を設立し、インドおよび周辺諸国に向けた事業を展開してきました。今後は、2月に生産開始したロシアの電力用変圧器工場ともに、グローバルでのT&D製品の供給体制を構築し、グループ傘下のランディス・ギア社が持つグローバル販売網を活用することで、2015年度にT&Dおよびスマートグリッド事業の売上高7000億円を目指します。