ニュースリリース

インド ハルドアガンジ超々臨界圧石炭火力発電所向けEPC契約の締結について

2015年09月10日

 当社のインド現地法人である東芝ジェイエスダブリュー・パワーシステム社(Toshiba JSW Power Systems Private Limited、以下、東芝JSW社)は、インドのウッタープラデッシュ州電力会社(UPRVUNL:Uttar Pradesh Rajya Vidyut Utpadan Nigam Ltd)と、ハルドアガンジ超々臨界圧石炭火力発電所の建設に関するEPC契約を締結しました。契約金額は約656億円です。

 本件は、出力66万kWの超々臨界圧石炭火力発電所を建設するもので、東芝JSW社は蒸気タービン・発電機・ボイラーをはじめとする主要機器の供給から、輸送・土木・据付工事までを一貫して担当します。2017年10月から主要機器の納入を順次開始し、2019年9月に運転が開始される予定です。

 当社グループは、これまでウッタープラデッシュ州において、1993年に運転を開始したアンパラB火力発電所や2016年に運転開始予定のメジャ超臨界圧石炭火力発電所向けに蒸気タービン・発電機を受注した実績があります。さらに、タタ電力のムンドラ火力発電所、インド火力発電公社のクドゥギ超臨界圧石炭火力発電所とダリパリ超臨界圧石炭火力発電所向け発電設備と合わせて、インド国内において14台の受注・納入実績があります。今回、インドにおける当社グループの実績と高い技術力が評価され受注に至りました。

 インドでは、高い経済成長率を背景に電力需要が堅調に増加する中、石炭火力発電が主力電源として位置付けられており、現在は、効率性向上の観点から超臨界圧方式が多く採用されています。今回納入する超々臨界圧方式は、超臨界圧方式よりさらに高温高圧蒸気で発電を行うことで、発電効率が高く、環境負荷の低減にも貢献できることから、今後のインド国内においても多くの需要が見込まれます。

 当社グループは、超々臨界圧方式の蒸気タービン発電設備について、国内外で10台以上の納入実績があります。今後も、超々臨界圧火力発電所の建設需要が高いアジア市場や中東・アフリカ市場などのグローバル市場に向けて火力発電設備の拡販活動を強化していきます。 

注1
EPC(Engineering Procurement and Construction):設計(Engineering)、調達(Procurement)、据付工事(Construction)

 

受注概要

プロジェクト名:ハルドアガンジ超々臨界圧石炭火力発電所
事業者:ウッタープラデッシュ州電力公社
所在地:インド ウッタープラデッシュ州 アリーガル郡 ハルドアガンジ
受注範囲:EPCフルターンキー(STG、ボイラー、プラントBOP、土木工事、煙突を含む)

 超々臨界蒸気タービン(イメージ)

 

超々臨界蒸気タービン(イメージ)