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特別企画展「山口喜三郎ものがたり」開催について

東芝第3の創業者と言われる山口喜三郎の足跡をたどる
2016年01月22日

 

特別企画展のチラシ
「山口喜三郎ものがたり」案内チラシ

 当社は、東芝未来科学館(神奈川県川崎市幸区)のリニューアルオープン2周年を記念して、東芝第3の創業者と言われる山口喜三郎ゆかりの品々を展示する特別企画展「山口喜三郎ものがたり-東京芝浦電気をつくった男-」を同館で2月2日から開催します。

 山口喜三郎は東京電気の9代目社長であった1939年(昭和14年)に「日本の総合電気メーカーを作りたい」との思いで、当時の東京電気と芝浦製作所を合併させ、東京芝浦電気株式会社(現・(株)東芝)の初代社長となりました。また、東京電気の経営に携わる以前には現在の古河グループ(古河機械金属・古河電気工業 日光事業所)にて電気精銅事業にも尽力した経緯から、古河グループのご協力を得た展示も行い、震災・不況・戦争などの激動期を生きた苦労苦学の人生、そして何事にも誠実・実直に取り組み、幾多の苦難を乗り越え残した功績を紹介します。

特別企画展「山口喜三郎ものがたり」概要

展示期間:2016年2月2日(火)~4月24日(日)

開館時間:10:00~18:00(平日)   
     10:00~19:00(土日祝)

休館日:月曜日(祝日を除く)
※臨時の休館日については、東芝未来科学館ホームページでお知らせいたします。

展示場所:東芝未来科学館 企画展示室

展示内容:
 小学校期の学業優等賞状、研究所の重要性を説いた著書「智力資源開発論」、東京電気で製造していた戦時中灯火管制電球・日本初の単相積算電力計、東京電気が日本放送協会向けに開発した反射型テレビジョン受像機(複製品)、東京芝浦電気株式会社が発足した際の合併契約書など約50点を展示します。

山口喜三郎とは

 山口喜三郎は、1874年(明治7年)に東京市芝区で生まれ、古河鉱業(現・古河機械金属)で常務取締役、古河電気工業で専務取締役を務め、1928年に軽電の東京電気の9代目社長に、1937年に重電の芝浦製作所の取締役会長に就任し、総合電機メーカーを実現したいという思いもあり1939年に両社を結びつけ東京芝浦電気株式会社の初代社長となった人物です(1984年に社名を(株)東芝に変更)。
 進修学舎(海軍機関学校の予備校)の中学課程を卒業し、古河鉱業事務所本所鎔銅所に勤めることになった山口喜三郎は、勤務の傍ら勉学に励み、仕事ぶりと英語力が認められ渡米し、ジョンズ・ホプキンス大学を卒業しました。その後、古河鉱業では、銅加工業を中心に工業部門の発展に努め、また戦間期の中でも技術力重視の経営政策のもとで東芝の基礎を築きました。

東芝未来科学館について

 東芝未来科学館は、川崎駅近隣の当社のスマートコミュニティセンター開所に伴い 2014年1月31日に当センター内にリニューアルオープンし、今月末で2周年を迎えます。前身となる東芝科学館は、1961年11月15日に、東芝創業85周年の記念事業の一環として開設され、企業博物館の草分け的存在として長年地域社会に貢献してきました。
 東芝未来科学館では、「人と科学のふれ合い」をテーマに、最先端技術の紹介、科学技術教育への貢献、産業遺産の保存を大きい柱とし、多くの体験型展示や産業技術の歴史展示を行っています。さらに、科学実験教室及び工作教室や、昨年の「藤岡市助ものがたり」や、今回の「山口喜三郎ものがたり」など当社ならではのイベント、企画展を開催し、昨年度は来館者数43万人を突破しました。

「山口喜三郎ものがたり」に関するお問い合わせ先

東芝未来科学館 
   TEL : 044(549)2200