ニュースリリース

米国 ABWR設計認証更新申請の取り下げについて

2016年07月01日

 当社は、米国原子力規制委員会(NRC注1)に対し、改良型沸騰水型原子炉(ABWR注2)の設計認証(DC注3)の更新申請を行っていましたが、このたび、取り下げました。
 
 1997年に取得したABWRのDCが2012年に有効期限を迎えるにあたり、NRCの再審査により有効期限の延長をするために、当社は2010年から更新申請を行ってきました。今般、米国内での電力価格低迷に伴う新規建設案件が当面見込めないことなどから、DC更新は現時点では必要ないと判断し、今回取り下げることとしました。

 なお、当社の米国テキサス州のサウステキサスプロジェクト(STP)原子力発電所3・4号機としてABWRを建設する計画については、2016年2月にNRCより建設運転一括許可(COL注4)の承認を得ており、今後電力市況を見極めながら建設開始を検討中です。今回の更新申請取り下げによる影響はありません。
 また、当社の原子力事業における今後の事業計画にも影響はありません。

 当社グループは、今後の米国の市場動向を踏まえ、米国における提案活動を引き続き進めて行きます。また、ABWR及びウェスチングハウス社のAP1000の新規受注に向けてグローバルな受注活動を継続して行きます。

注1
Nuclear Regulatory Commission
注2
Advanced Boiling Water Reactor
注3
Design Certification
注4
Combined License