ニュースリリース

「CeBIT 2017」の出展について

2017年03月17日

展示ブースのイメージ

 

当社は、3月20日から24日までドイツ・ハノーバーメッセで開催される国際情報通信技術見本市「CeBIT 2017」において、東芝IoTアーキテクチャー「SPINEX」をはじめとした当社のIoT・AIソリューションに関する展示を行います。当社のブースは、「Create New World with Japan ~Society 5.0 Another Perspective~」をテーマとするジャパンパビリオン内に設置され、展示番号はホール4のA38,(68)番です。

主な展示内容

1. 東芝IoTアーキテクチャー「SPINEX」について
「SPINEX」は、当社が長年蓄積してきたインダストリアル領域の現場の知見を融合して生まれたIoTアーキテクチャーです。本展示では、「SPINEX」の特長である「エッジコンピューティング注1」、「デジタルツイン注2」、「メディアインテリジェンス注3」のそれぞれについて、パネル展示と映像で紹介します。

2. エネルギー分野におけるIoTの活用について
当社のIoT技術と、発電機器や社会インフラ・産業用の遠隔監視・制御システムなどで培ってきた知見を活用した製品やソリューションを展示します。長寿命、高い信頼性、高速充放電が可能な当社製リチウムイオン二次電池「SCiB™」を活用した仮想の発電所(バーチャルパワープラント注4)の取り組みを紹介します。

3.産業分野におけるIoT・AIの活用について
工場やオフィスなど産業分野におけるIoT・AI活用事例として、フラッシュメモリの生産を担う当社四日市工場でのディープラーニングを用いた不良原因の特定事例を紹介します。また、Industrial Internet Consortium注5にて世界で初めて採用された、センサーデータを活用するIoTテストベッドの実証実験注6について紹介します。

4.スポーツ分野におけるAIの活用について
画像・音声認識とディープラーニングの技術でラグビーのプレー分析を行うシステムを紹介します。プレーの動画を自動で分析し、プレーの内容をタグ付けするデモ動画を放映します。当社は、本取り組みを通じて画像・音声認識とディープラーニング技術の向上を図り、当該技術を製造業の生産性向上などに展開していきます。

注1
エッジコンピューティング:デバイスの近くにエッジサーバを分散して配置し、距離を短縮することで通信の高速化を図る技術。
注2
デジタルツイン:工場や製品などに起こる現実世界での出来事をそのままデジタルの世界で再現すること。現実世界を模したシミュレーションを行うことで、現実の製造工程に対する制御と管理が容易になる。
注3
メディアインテリジェンス:音声や画像、文字といったメディアデータを知識化して活用するソリューションやサービスのこと。
注4
バーチャルパワープラント:小規模な再生可能エネルギー発電や蓄電池などの設備と、電力需要を管理するシステムをまとめて制御すること。複数の発電設備を、あたかも1つの発電所のように機能させるため、「仮想の発電所」とも呼ばれる。
注5
Industrial Internet Consortium(IIC):2014年3月27日に米国で設立された、産業分野におけるIoT活用のデファクトスタンダードを推進する国際的な団体のこと。
注6
実証実験の詳細については、2016年10月17日の当社プレスリリース「東芝とデルテクノロジーズが共同提案した施設向けIoTテストベッドをIICが承認」を参照。 ( https://www.global.toshiba/jp/news/corporate/2016/10/pr1702.html

 ※関連情報

東芝のIoTアーキテクチャー「SPINEX」

TOSHIBA CLIP:当社のAIに関する取り組みについて