ニュースリリース
デジタルトランスフォーメーション分野の人材強化・組織力強化について
ハイタレント人材を外部から採用し、事業モデル転換を加速当社グループは、グループ全体としてデジタルトランスフォーメーションによりビジネスモデルの本格的な転換を図り、様々な事業分野の顧客企業の経営課題を起点とした新しい課題解決型・成果訴求型のビジネス創出に取り組んでいます。今般、この取り組みを一層加速するため、デジタルトランスフォーメーション分野のハイタレント人材を外部から積極的に採用し、上級幹部人材として登用することで、人材強化・組織力強化を推進していくこととしました。
まず、グループ全体のデジタルトランスフォーメーション分野の技術統括にあたる「コーポレートデジタイゼーションCTO(Chief Technology Officer)」として、山本宏(やまもとひろし)氏を、本年7月1日付で採用します。山本氏は、サイバーフィジカルシステムの分野で、スマートファクトリーのソリューションやアーキテクチャー設計などの実績を有し、ビッグデータ処理、サービス指向アーキテクチャー(SOA)注1、ハイパフォーマンストランザクション注2、画像処理系深層学習などのIoT関連分野の第一人者です。コーポレートデジタイゼーションCTOとして、当社グループにおけるデジタルトランスフォーメーション戦略の加速、IoTアーキテクチャー「SPINEX(スパインエックス)」の一層の高度化、デジタル資産の拡大、各分社会社のデジタル戦略責任者との連携を含めた当該技術の活用推進などを担います。
また、当社グループは、今後も、新卒、中途採用を問わず、優秀な人材を採用することで、ビジネスモデル転換を加速していきます。
■山本宏氏のコメント
「東芝グループには140年以上にわたり、社会インフラや製造現場などで培ってきた幅広い経験・ノウハウを集結させたIoTアーキテクチャー「SPINEX」やAIの技術があります。東芝グループの有する他社にない強みのあるフィジカル技術と、これらデジタル技術をサイバーフィジカルシステムとしてインテグレーションし、様々な事業領域のお客様の課題を解決してまいります。」
当社グループは、今後5年間の会社計画「東芝Nextプラン」の策定にあたり、既存ビジネスの技術・製品の強みに、AIやIoTといったデジタル技術を組み合わせ、顧客価値を最大化するサービス・ソリューションの提供にシフトしていくことで、循環性・継続性のある高収益・リカーリング型ビジネスモデルへの構造転換を図ることとしています。
この推進のため、本年4月1日にはデジタルトランスフォーメーションによる全社成長戦略を牽引する最高デジタル責任者(Chief Digital Officer:CDO)を設置するとともに、コーポレート推進部門として、「デジタルトランスフォーメーション戦略統括部」を設立し、本年4月2日には、新たなデジタルビジネスにおいてコンサルティングから価値創造までを一貫して提供する新会社「東芝デジタル&コンサルティング株式会社」を設立しています。
当社グループはデジタルトランスフォーメーション分野でのこれらの組織体制構築とあわせ、ハイタレント人材採用などでの人材強化・組織力強化を図り、高収益で継続性の高いリカーリング型ビジネスモデルへの転換を進めてまいります。
■山本宏 経歴
1982年 4月 | 国内電機メーカー入社、組み込み系ファームウェア開発を担当 |
1988年10月 | 日本アイ・ビー・エム株式会社入社、大和研究所にて、サーボモータ制御、通信制御などのリアルタイム制御マイクロコード開発などを担当 |
1993年 4月 | 日本アイ・ビー・エム株式会社システムエンジニアリング部門にて、分散オブジェクト・分散コンピューティングのエンタープライズシステムへの展開を担当 |
2008年 4月 | IBMコーポレーションより「Distinguished Engineer」に任命 |
2013年10月 | IBMコーポレーションより「グローバル・エレクトロニクス・インダストリーCTO」に任命 |
- 注1
- サービス指向アーキテクチャーとは、ソフトウェアの機能をサービスとしてコンポーネント化し、そのコンポーネントを連携させてシステムの全体を構築していくアーキテクチャーを表す。
- 注2
- ハイパフォーマンストランザクションとは、1秒間のトランザクション数が数千以上の処理を表し、インメモリー技術や高度なリカバリー技術を組み合わせた設計が求められる。